みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。今回はびじゅチューン!『人を真似る瓶』のモデル『フォリー・ベルジェールのバー』を紹介したいと思います。
瓶が変身したあの女性、実は隠されたある秘密があるんです。
それではよろしくお願いします。
『人を真似る瓶』のモデル『フォリー・ベルジェールのバー』について

タイトル | フォリー・ベルジェールのバー |
作者 | エドゥアール・マネ |
制作年 | 1882年 |
材料/技法 | 油彩にキャンバス |
寸法 | 92 cm × 130 cm (36 in × 51 in) |
所蔵 | コートールド・ギャラリー、ロンドン |
『フォリー・ベルジェールのバー』はエドゥアール・マネにとって描かれた油彩画作品です。
現在はコートールド美術館に所蔵されています。

画面中央の女性は三角形を作っており、画面全体の安定感に加え、どこか神秘的な雰囲気を醸し出しています。
エドゥアール・マネって誰?

19世紀フランスの画家です。
彼が好んで描いたものは近代化するパリの情景や人物でした。
伝統的な約束事(神話や宗教をテーマにすることなど)に囚われず、『フォリー・ベルジェールのバー』のほか、『草上の朝食』や『オランピア』ではスキャンダルを巻き起こしました。
では『フォリー・ベルジェールのバー』には一体どんな秘密があるのでしょうか。
『フォリー・ベルジェールのバー』の秘密
服装を見ると…
この作品に描かれている主題は中央の女性ですね。
その女性の服装をよく見てください。

首には黒のリボン
胸元には花
手首には金色の腕輪があります。
これらは実は、娼婦であることを暗示しています。
なぜこのようなことが言えるかと言うと、スキャンダルを起こした『オランピア』がそれを示しています。

この作品の女性も見てみると、首に黒のリボン、そして手首に金の腕輪をしています。そしてさらに花が添えられています。
このような服飾品をまとった女性は当時「娼婦」が着ていた服装です。いわゆるアトリビュートです。
この作品がスキャンダルを起こしたのは、娼婦を描いたからなんですね。
フォリー・ベルジェールについて

『フォリー・ベルジェールのバー』の「フォリー・ベルジェール」は実際に存在している場所です。
この場所は現在も存在し、フランス・パリにあるミュージック・ホールです。

この場所では劇やパントマイム、お酒を飲んだりできる大人の社交場でした。その中で働いているバーメイド(お酒を提供する従業員)は娼婦を兼業している人もいました。
『フォリー・ベルジェールのバー』の中央の女性、一体どんな職業の方か…もうお分かりですね。
フォリーベルジェールもそれを裏付けます。
もう一人の主人公
この作品には実はもう一人主人公が存在することをご存知でしょうか。
画面左にいる女性です。


背景の中で最も目立つ白色の服装をしています。この彼女、モデルがいるんです。
メリー・ローラン

メリー・ローランはマネと同じ時代に生きたフランスの女優です。上流階級の男性たちの愛人としての顔もありました。
彼女はマネの作品である『秋』にも登場しました。
秋を描いたのち、マネは死亡してしまいましたが、もし生きていたらメリー・ローランを絵のモデルにし続けていたのかもしれません。
まとめ
びじゅチューン!『人を真似る瓶』のモデル『フォリー・ベルジェールのバー』は、エドゥアール・マネによって描かれた作品です。
この作品は大人の社交場であるフォリーベルジェールを描いており、中央の女性は娼婦であることを暗示しています。
また、もう一人の主人公メリー・ローランも登場しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
他にもびじゅチューンの元ネタを紹介しているのでよろしければそちらもご覧ください。
この記事の下には『人を真似る瓶』に登場するキャラクターや小ネタを紹介しています。そちらもご覧ください。
『人を真似る瓶』の登場キャラ・小ネタ
『人を真似る瓶』の登場人物
バイトの子たち
バイトの子たちは『便利だわブロードウェイ・ブギウギ』に登場するあの4人ですね。
その中の度里胃無まやは『再配達には金印を』で再び登場しています。
ラスメニーナ開演前
『ラスメニーナ開演前』に登場するマルゲリータ(一番小さい子供)を除いた女性3人が登場します。
未成年は登場しないという井上涼さんの細かいこだわりを感じます。
祖母
『祖母のコロッセオハット』に登場するふみちゃんが登場します。
結構アクティブなおばあちゃんで『人を真似る瓶』の他、『耀変天目ディスコ』や『鮭ミラーボール』ではダンスをしていたり
『特急三日月宗近』では旅行をしているシーンが見られます。
武蔵・小次郎
『武蔵の遅刻理由』で登場する宮本武蔵と佐々木小次郎が登場しています。
武蔵はまた何か理由を言っています。きっと寝坊でもしたのに言い訳をしているのでしょう。
右下の人
右下の歌詞のテロップを持っている人は、『フォリー・ベルジェールのバー』を描いたエドゥアール・マネと考えられます。
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