みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。
今回はびじゅチューン!『武蔵の遅刻理由』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。
それではよろしくお願いします。
『武蔵の遅刻理由』のモデル
タイトル | 宮本武蔵の鯨退治 |
作者 | 歌川国芳 |
制作年 | 江戸時代 |
材料/技法 | 版画 |
寸法 | |
所蔵 |
『武蔵の遅刻理由』の元ネタ・モデルは
歌川国芳(うたがわくによし)作『宮本武蔵の鯨退治』です。
版画なので所蔵等は不明ですが、浮世絵のアダチ版画さんで
当時の方法で摺った版画が販売されています。
歌川国芳は江戸時代の絵師で大の猫好きで有名ですね。
下の記事で歌川国芳の猫好きを発揮した作品を紹介しています。
『宮本武蔵の鯨退治』には何が描かれているの?
『武蔵の遅刻理由』のモデル・元ネタである『宮本武蔵の鯨退治』は
クジラに加えて宮本武蔵が描かれています。
宮本武蔵は江戸時代の剣術家で二刀流の剣豪と称されます。
彼の有名なエピソードでは
京都の吉岡一門(武術を教える一門。足利将軍の師範を務めた)と戦ったり
巌流島(がんりゅうじま)での佐々木小次郎との決闘が有名です。
『武蔵の遅刻理由』では佐々木小次郎が待たされていましたね。
この宮本武蔵の鯨退治は
宮本武蔵が鯨を退治をしたという伝説からきています。
まあ流石にこれは話がかなり盛られていると思いますが、
本当だったら人を超えています。
武蔵の鯨退治を鑑賞する
画面いっぱいに大きな鯨が描かれています。
飛び上がった瞬間でしょうか。
水しぶきが出ています。
ドット柄に見えているのは水しぶきか
鯨の表面の皮膚についているフジツボまたはクジラジラミを表現したのかな
と感じました。
そしてクジラの上に乗っているのはかの剣豪宮本武蔵です。
クジラに一突きしようとする瞬間です。
画面の右側には何やら文章があります。
これは歌川国芳が伝説や逸話を描く際に、物語の説明を加えるときによく用います。
文面には
「宮本武蔵は肥後の産にして、後豊前に来つて奉仕す。
また諸国をめぐりて剣術を修行す。
ある時肥前の国の海上にて、大ひなる背美鯨をさしとふす。」
と書かれています。
現代的に言うと
「宮本武蔵は肥後に生まれ、のちに豊前に奉公しに行った。
また日本各地を巡って剣術を修行していた。
あるとき肥前の国の会場で、大きなセミクジラを突き刺した」
と書かれています。
肥後は現在の熊本県
豊前は現在の福岡県東部から大分県北部
肥前は佐賀県から長崎県にあたります。
ただ宮本武蔵は播磨国(兵庫県)生まれなので、肥後生まれは
少し違う気がします。
もともとの情報の間違いか、私のミスかわかりません。
どなたかわかる方いらっしゃったらコメントください。
『武蔵の遅刻理由』の登場人物
宮本武蔵が小次郎に『遅刻したのにはワケがある』といって、
紙芝居形式で遅刻したワケをいいはじめます。
荒波につかれた鯨に出会ってほっとけなかった。
でかい体に合う服がないからと悩みを打ち明け
武蔵がドット柄の服を鯨にぬってあげたと言います。
だけど小次郎、うそをついていることを知っています。
ばれてしまった武蔵、小次郎は怒っているかと思えば
最後は仲よくきめポーズ。
なんやかんや仲が良いですね。
宮本武蔵と小次郎
びじゅチューン!『人を真似る瓶』で
バーのお客さんとして登場しました。
右下の歌詞係
右下の歌詞係は猫のよう
最後までご覧いただきありがとうございました。
他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。
そちらも是非ご覧ください。
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