みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。
今回はびじゅチューン!『噴火する背中』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。
それではよろしくお願いします。
『噴火する背中』のモデル
タイトル | 富士御神火文黒黄羅紗陣羽織 |
作者 | 不明 |
制作年 | 不明 |
材料/技法 | 毛織物 |
寸法 | 不明 |
所蔵 | 大阪城天守閣 |
『噴火する背中』の元ネタ・モデルは作者名作『富士御神火文黒黄羅紗陣羽織』です。
この読み方が分かりづらいですが、
富士御神火文黒黄羅紗陣羽織の読み方は
ふじごしんかもんくろきらしゃじんばおり
です。
どこにあるのかというと
現在は大阪城天守閣に所蔵されています。
誰が所有していたのかというと
豊臣秀吉が所有していたと言われています。
文字列が長くてどういう意味なのか分かりづらいですが、
すこしずつ意味を解いていきましょう。
『富士御神火文黒黄羅紗陣羽織』って何?
まずこれは陣羽織(じんばおり)と言われる服の一種です。
陣羽織とは
陣羽織とは
安土桃山時代以降に戦国の武将たちが
甲冑の上から着る服です。
甲冑が雨にさらされることを防いだり、防寒着の役割をしています。
そのほかにも装飾にこだわる服飾品の役割を果たしています。
黒黄羅紗(くろきらしゃ)
黒色と黄色の羅紗のことです。
羅紗は毛で織り上げた布を
縮ませて分厚くしたあとに、
毛羽立てたものです。
もともとセルビアの首都ラサで製造されたためこの名前です。
富士御神火文
これは富士山が噴火している様子が描かれているという意味です。
富士山はいまでも自然信仰の対象とされていますが、昔から富士山は信仰されていたんですね。
つまり、富士御神火文黒黄羅紗陣羽織は
富士山がデザインされた黒と黄色の毛織物
の防寒着と言えます。
『噴火する背中』の登場人物
仕事帰りの夫
あ!ママが着ているのは
富士御神火文黒黄羅紗陣羽織
妻が怒っているのは誕生日を忘れたから?
記念日?参観日?
妻那覇にも言わず陣羽織でアピールしています。
「羽織っただけ☆」
その言葉につい気が緩んで気が緩んで余計なひとことを…
ついにママを怒らせてしまったのか。
これから数日間はごはんなしになってしまうのか。
しょんぼりしている夫に
お茶を差し出す妻。
ママは怒っていませんでしたね。
暴龍鶏王(ぼるけいのう)
暴龍鶏王って何だろうと調べてみても不明でした。
は英語のvolcano(ボウケーノ:日本語だと火山を意味する)
の当て字だそうです。
コメントをくれた方ありがとうございます。
たぶん井上涼さんの創作ではないでしょうか。
龍と鶏が合成された合成静物(キメラ)ではないかと考えられます。
ギリシャ神話に登場するキマイラが有名ですね。
火消の少年
『火消が来たりて笛を吹く』の火消の少年が
一瞬ですが、家族写真と思われるものに一緒に登場しています。
もしかしたら噴火する背中の奥さんの息子さんかもしれません。
風神雷神人形
『風神雷神図屏風デート』や『夏秋草図屛風デート』で
おなじみの風神雷神がぬいぐるみになって娘さんの
ベッドで登場しています。
右下の歌詞係
右下の歌詞係は陣羽織を着たと考えられる豊臣秀吉です。
ちなみにですが、着用している兜は
一の谷馬藺後立付兜(いちのたにばりんうしろだてつきかぶと)
と呼ばれている兜です。
菖蒲の一種である馬蘭を後光のようにデザインした兜です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。
そちらも是非ご覧ください。
暴龍鶏王は、”volcano”の当て字ですよ。
名乗るものでも有りません様ありがとうございます。
そうなのですね!ありがとうございます。
失礼しました。修正させてもらいますね!
びじゅチューンの言葉の元ネタがたまにわからない言葉があるので、コメントいただけるとありがたいです。