『樹花鳥獣図屏風(びょうぶ)事件』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『樹花鳥獣図屏風(びょうぶ)事件』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『樹花鳥獣図屏風(びょうぶ)事件』のモデル

タイトル樹花鳥獣図屏風
作者 伊藤若冲
制作年 18世紀後半(江戸時代)
材料/技法 紙本著色
寸法右隻 縦137.5×横355.6cm
左隻 縦137.5×横366.2cm
所蔵 静岡県美術館

『樹花鳥獣図屏風(びょうぶ)事件』の元ネタ・モデルは

伊藤若冲作『樹花鳥獣図屏風』です。

現在は静岡県美術館に所蔵されています。

静岡県立美術館と言えばロダンの彫刻である

『地獄の門』も有名ですね。

静岡県美術館の動画もあります。

紙本著色

紙本著色(しほんちゃくしょく)とは

紙に描かれた着彩画であるという意味です。

伊藤若冲

伊藤若冲は江戸時代中期の京都を代表する画家で

超絶技巧で有名な日本の画家です。

また奇想の画家と呼ばれているように

この『樹花鳥獣図屏風』も独特の表現をしています。

細密度でいえばヤン・ファン・エイク

もしくは奇想の画家ヒエロニムス・ボス

と言ったところでしょうか。

伊藤若冲は鶏を描いたことで有名な画家で

『群鶏図(ぐんけいず)』や

『仙人掌群鶏図(さぼてんぐんけいず)』などで

たくさんの鶏を描いています。

また『動植綵絵』も有名ですね。

そんな彼の作品『樹花鳥獣図屏風』を見ていきましょう。

『樹花鳥獣図屏風』には何が描かれているの?

『樹花鳥獣図屏風(びょうぶ)事件』のモデル・元ネタである『樹花鳥獣図屏風』は

升目描きやモザイク画法と呼ばれる方法で描かれており

画面に8万6千個の正方形を描いています。

しかもこの正方形の中に濃淡を描いており

この絵の細密さがうかがえます。

若干狂気じみています。

今で例えるならドット絵とも言えます。

両方の屏風に共通していること

この作品は二枚一組のセットで描かれており

それぞれの屏風に共通しているものとして

極彩色で描かれているところや

牡丹のような大きな花が咲き乱れていたり

樹木が描かれています。

また背景には水面を描いています。

水面にはオシドリや馬が泳いでいて

画面に動きを与えています。

右隻(右側)

右隻(うせき)には白い像が主役の「獣尽くし」です。

白い像の他にも獅子や麒麟、シカや猿などの動物が絵かれています。

実際に生きている生き物や

伝説上の生き物が描かれていますね。

虎ののほほんとしたかわいらしい顔がイチオシです。

左隻(左側)

左隻(させき)は鳳凰がメインの「鳥尽くし」です。

伊藤若冲の好きな鶏

クジャク、七面鳥、キンケイ

など日本にはいない鳥も描かれています。

なんだかパラダイスを描いているような感じがしますね。

『樹花鳥獣図屏風(びょうぶ)事件』の登場人物

あるとき鳳凰が殺されてしまう事件が発生します。

樹花鳥獣図屏風のなかの鳥や動物の中に犯人がいるはず。

探偵白象は観察するもみんな疑わしい…

20年後

七面鳥が告白します。

鳳凰が派手すぎたという理由で七面鳥が犯行におよんだと言います。

しかし鳳凰は不死鳥。

『夏野菜たちのランウェイ』でも観客として出没していました。

バカンスにも行っていたのでなんだか楽しそうです。。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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