『動植綵絵で迷子です』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『動植綵絵で迷子です』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『動植綵絵で迷子です』のモデル

タイトル動植綵絵(どうしょくさいえ)
作者伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)
制作年1757年~1766年
材料/技法日本画
寸法複数あり、連作30作品
所蔵三の丸尚蔵館

『動植綵絵で迷子です』の元ネタ・モデルは

伊藤若冲作[su_highlight background=”#fbf808″]『動植綵絵』[/su_highlight]です。

現在は三の丸尚蔵館に所蔵されており

伊藤若冲が描いた動物や植物の作品群30幅(作品)をまとめて

『動植綵絵』(どうしょくさいえ)と呼んでいます。

この作品は超細密でずっと見ていられますね。

伊藤若冲ってだれ?

『動植綵絵』の作者伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)は江戸時代を代表する日本の画家です。

青物問屋の長男として誕生します。

その後、その問屋の長となり、商業的に成功します。

40歳になるとすぐに弟に家督をゆずり、絵に専念するようになります。

超細密、鮮やかで多種多様な動植物を描いた『動植綵絵』や

斬新な構図である『樹花鳥獣図屏風』が有名です。

また奇想派の画家と言われることがあります。

奇想派

奇想派とは江戸時代の主流や常識であった構図や画法から外れた画家たちの総称です。

斬新な発想と常識的な画法に囚われない作風の画家たちとも言えます。

曾我蕭白(そがしょうはく)や長沢 芦雪(ながさわ ろせつ)も奇想派として評価されています。

『動植綵絵で迷子です』にでてくる『動植綵絵』の作品

動植綵絵は30枚の連作ですが、その中で『動植綵絵で迷子です』

の映像に出てきたものを少し紹介します。

芍薬群蝶図

右下の歌詞「動植綵絵にまよういこんだそうだ」

の部分で芍薬群蝶図が使われています。

ちょうど動植綵絵の入り口に使われています。

薔薇小禽図

「死角の多いハイシーズン」

では薔薇小禽図が使われています。

小檎(小鳥)が小学生たちを隠していましたね。

老松白鳳図

「鳥たちの羽根もふんわりして」

では老松白凰図(ろうしょうはくおうず)が使用されています。

白凰とは白い鳳凰(ほうおう)のことです。

鳳凰は中国神話の伝説の鳥で

頭は鶏、あごはツバメ、首は蛇、背は亀、尾は魚の生き物です。

ドラゴンのようなものですね。

群鶏図

「動!植!綵絵は何かと」

では鶏がシンクロナイズドスイミングのように踊っていましたが

「群鶏図」(ぐんけいず)がモデルだと考えられます。

秋塘群雀図

動植綵絵で上を下への騒ぎ

では雀がたくさん飛んでいますが、

「秋塘群雀図」( しゅうとうぐんじゃくず)が使用されています。

着物の柄のようにもみえます。

梅花群鶴図

「近くにいるが見つからない」では

木の上から鶴たちが登場していましたが、

「梅花群鶴図」(ばいかぐんかず)。

咲いている鼻のは梅だと考えられます。

群魚図

最後は魚の群れが見つけてくれていましたね。

これは「群魚図」がモチーフになっていると考えられます。

ちなみにですが、この群魚図は鯛が主役のものと

蛸が主役の二つがあります。

『動植綵絵で迷子です』では蛸が主役の群魚図が

モデルになったと考えられます。

これが体が主役の『群魚図』

『動植綵絵で迷子です』の登場人物

クラスメイ子

栄光レンブラント小学校に通う小学生クラスメイ子が登場しました。

クラスメイ子は『テュルプ博士の参観日 』でも登場しています。

右下の歌詞係

右下の歌詞係は『動植綵絵で迷子です』のモデルである『動植綵絵』の作者

伊藤若冲です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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