びじゅチューン!『指揮者が手』の元ネタを解説

『指揮者が手』のモデル

今回は『指揮者が手』のモデルを紹介したいと思います。

一体だれが、何のために制作したのでしょうか。

それではよろしくお願いします。

『指揮者が手』のモデル

引用元:thisismedia
タイトル
作者高村光太郎
制作年1918年
材料/技法ブロンズ/彫刻
寸法不詳
所蔵東京国立近代美術館

『指揮者が手』のモデルは高村光太郎作『手』です。

高村光太郎の写真

親指は奇妙に曲がり、小指も曲線を描いています。

彼は一体何を表現したのでしょうか。

彼の経歴と交えながら紹介しましょう。

高村光太郎と『手』

反抗

高村光太郎の父親は、当時の日本彫刻界を代表する高村光雲。

高村光雲の写真:とても立派な方です。

光太郎は日本の伝統や形式など、様々なしがらみがある日本の美術界に反発をしました。

そこで彼はフランスへ旅行し、そこでロダンの作品を見ます。

彼はロダンに大きな影響を受けました。

ロダン作『考える人』

ロダンは『考える人』で有名ですね。

帰国と制作

帰国した彼は、『手』を制作しました。

モデルを雇うお金のなかった彼は、自分の手を見ながら彫刻を始めました。

手が左手なのはそのためなのでしょうか。

形の考察

手の形を考えていると、思いついたのは20代のころに見た仏像の手でした。

観世音菩薩の手。

その手は柔らかくも力強い、何者をも受け入れるその手が思いついたのです。

その手の形は「施無畏」(せむい)と呼ばれています。

釈迦如来もこの手の形(印相)をしています。
右手が「施無畏」(せむい)担っている。

何ものも畏れず受け入れる、それは芸術家としての光太郎の意思を表明しているように感じます。

まとめ

『指揮者が手』のモデルは高村光太郎作『手』です。

手の形は「施無畏」(せむい)と呼ばれる形を着想源にしています。

『手』には光太郎の芸術家としての意思表明に感じます。

最後までご覧いただきありがとうございました。下では『指揮者が手』の登場人物をまとめています。よろしければそちらもご覧ください。

『指揮者が手』の登場人物・小ネタ

『指揮者が手』の登場人物

唐獅子

『アイネクライネ唐獅子ムジーク』の2人(匹)がピアノを弾いています。

ヴィーナス委員長

『委員長はヴィーナス』で登場するボッティチェリ高校の委員長ヴィーナスが登場しています。

霊村さん

『平熱で恨めしや』に登場する霊村家の長女が登場しています。

彼女は木琴を演奏しています。

なまず

『オフィーリアまだまだ』や『耀変天目ディスコ』など何気に出演回数が多いナマズがいます。

ボッティチェリ高校の生徒たち

『LOVEタージマハル先輩』に登場している逆三角形の髪型の男子高校生。

『保健室に太陽の塔』で太陽の塔に相談していた三つ編みおさげの女子高校生。

ショートボブの眼鏡の女子高校生はハープを弾いています。

デンタルクリニック死の島』に登場するポニーテールの女子高校生は大きい太鼓をたたいています。

右下の人

右下で歌詞のテロップをくるくるしているのは『手』の作者高村光太郎と考えられます。

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