『ラス・メニーナス、開演前』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『ラス・メニーナス、開演前』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『ラス・メニーナス、開演前』のモデル

タイトルラス・メニーナス
作者 ディエゴ・ベラスケス
制作年 1656年
材料/技法 キャンバスに油彩
寸法 318cm×276cm
所蔵 プラド美術館、マドリード

『ラス・メニーナス、開演前』の元ネタ・モデルはディアゴ・ベラスケス作『ラス・メニーナス』です。

ディアゴ・ベラスケスはバロック期のスペインの画家です。

エドゥアール・マネが『画家の中の画家』と呼び

現在はプラド美術館に所蔵されています。

プラド美術館を題材にした映画もあります。

『ラス・メニーナス』には何が描かれているの?

『ラス・メニーナス、開演前』のモデル・元ネタである『ラス・メニーナス』は

複雑な構成なのでなかなか何が描かれているのかわかりずらいですよね。

まず作品のタイトルである「ラス・メニーナス」は「女官」を意味しています。

つまり、王様や王女様に仕える女の召使と言えます。

主役と言われるのは中央の少女マルガリータ王女です。

そこにお付きの女官や侍女。

二人の小人と一匹の犬です。

なにげに子供が犬を踏んでいますね。

そしてベラスケスが描かれています。

そして奥の鏡には何やら男女が写っています。

マルガリータ王女

この作品の主人公であるマルガリータ王女は

スペインの王様フェリペ4世の娘です。

ハプスブルク家という王家に生まれました。

ハプスブルク家と言えばあの「あごの呪い」が特徴の王家ですね。

彼女は王様に溺愛されており

この作品の他にもたくさんの絵画が描かれています。

すでに2歳の時には肖像画が描かれています。

2歳ですが、すでに大人のようなりりしい表情をしています。

またベラスケス作『青いドレスの王女』では

8歳ごろのマルガリータ王女が描かれています。

青いベルベットが印象的ですね。

最後に「婚礼を前に、父王の喪に服す王女」では

15歳の時のマルガリータ王女が描かれています。

喪に服しているので真っ黒のドレスですが、それが逆に

彼女の肌の透明感や白さを際立たせています。

謎の男女の正体は?

謎の男女が鏡に映っています。

実はこの男女はマルガリータ王女のお父さんとお母さん

ではないかと考えられています。

こういうギミックが仕掛けられているのがにくい演出です。

マルガリータ王女のお母さん(マリアナ・デ・アウストリア)の肖像画も

ベラスケスが描いています。

お父さん(フェリペ4世)もベラスケスは描いています。

さすが宮廷画家、王族を描きまくっています。

『ラス・メニーナス、開演前』の登場人物

モナリザさん

客席には『お局のモナリザさん』で登場した

モナリザさんが登場しています。

右下の歌詞係

右下の歌詞係はマルガリータ王女の両親ではないかと考えられます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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