みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。
今回はびじゅチューン!『ザパーンドプーンLOVE』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。
それではよろしくお願いします。
『ザパーンドプーンLOVE』のモデル
タイトル | 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 |
作者 | 葛飾北斎 (かつしかほくさい) |
制作年 | 1831年~1833年 |
材料/技法 | 多色刷木版 |
寸法 | 25.7 cm × 37.9 cm |
所蔵 | 木版画のため多数存在 |
『ザパーンドプーンLOVE』の元ネタ・モデルは葛飾北斎作『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』(ふがくさんじゅうろっけい かながわおきうら)です。
所蔵などは多数ありますが、代表的なのは
すみだ北斎美術館です。
葛飾北斎
葛飾北斎(かつしかほくさい)は江戸時代を代表する芸術家です。
今でいうところのデザイナーに近い存在だと言われています。
『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』には何が描かれているの?
描かれているものを見る前に、タイトルが難しいですよね。
先にタイトルの意味を見てみましょう。
「富嶽三十六景」とは富士山をシリーズもので様々な場所で描いたものです。
その中で「神奈川沖浪裏」(かなわがおきなみうら)という
神奈川県の沖(海)から富士山をみた様子を描いたものです。
『ザパーンドプーンLOVE』のモデル・元ネタである『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』には
富士山、船、波が描かれており、
画面が構成されてます。
富士山
富士山は日本人なら誰もが知っている山です。
本来は大きいですが、この作品では小さく描かれ波の大きさを強調しています。
船
絵の中には3つの船が描かれており、
荒波にもまれています。
船には船をこぐ人、
船の先頭には乗客が見えます。
何人いるかわかりますか?
3×8=24人に加えて
乗客なので24人以上はいますね。
画面ではいいアクセントになっています。
波
波はこの絵の主役と言えるくらい大きく描かれています。
現実よりもかなり大きく円を描いていて
荒れ狂う波をディフォルメしています。
その円の中には富士山があり、
お互いを引き立てあっています。
『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』の登場人物
波が富士山に恋をしますが、
大人気すぎてその他大勢の存在に…
北斎の高く飛べ!というアドバイスで
波は大きくハートの形になり
富士山に気づいてもらい、
手を振ってもらいます。
最後のSTARTが憎い演出です。
二人の恋が始まる予感です。
右下の歌詞係
右下の歌詞係は、『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』が
木版画ということにちなんで
木版画から紙へ色をする
摺師(すりし)がモデルだと考えられます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。
そちらも是非ご覧ください。
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