『ナルキッソス天気予報』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『ナルキッソス天気予報』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『ナルキッソス天気予報』のモデル

タイトルナルキッソス
作者カラヴァッジョ
制作年1597年
材料/技法油彩にキャンバス
寸法110cm×92cm
所蔵ローマ・バルベリーニ宮国立古典美術館

『ナルキッソス天気予報』の元ネタ・モデルはカラヴァッジョ作『ナルキッソス』です。

現在はローマ・バルベリーニ宮国立古典美術館に所蔵されています。

『ナルキッソス』には何が描かれているの?

『ナルキッソス天気予報』のモデル・元ネタである『ナルキッソス』は

ギリシャ神話に登場するキャラクター

ナルキッソスが描かれています。

ではこのナルキッソスは一体どんな人なのでしょうか。そこにはある物語があります。

ナルキッソスの物語と水仙

ナルキッソス。

彼は若く美しい少年。

ある時、女神であるアプロディーテ―がナルキッソスを

気に入りプレゼントをあげます。

しかしナルキッソスは彼女のプレゼントを侮辱します。

美青年だけど性格悪い彼。

それに怒ったアプロディーテーは

ナルキッソスに恋する人は絶対に彼とは結ばれない呪いをかけます。

そんな彼は女性にもモテますが、男性にもモテモテ。

ある一人の男性はナルキッソスに恋しますが、

彼を手に入れられないことに絶望。

男は自殺をしてしまいます。

人間だけではなく、異種族にもモテモテ。

今度は森の妖精エコーが彼に恋をします。

彼女は他人の言葉を返すことしかできない妖精。

彼の言葉を繰り返すことしかできず、ナルキッソスは「退屈だ」と言い

エコーを見捨てます。

エコーは悲しみのあまり、姿が消え木霊(こだま)となり、

声だけが残りました。

それをみた神ネメシスは

ナルキッソスに自分しか愛せない呪いをかけます。

呪いが二重にかかったナルキッソスを

ネメシスは泉に呼び寄せます。

ナルキッソスは泉の水を飲もうと水面を見ると

水面の中の自分自身に一瞬で恋に落ちます。

そのまま水面から離れることができなくなり

食べることも飲むこともせず、衰弱して死んでしまいました。

(水面に映った自分にキスしようとして溺死したという説もあります。)

そしてナルキッソスが消えたところには水仙(スイセン)が咲いていたと言われています。

『ナルキッソス天気予報』の登場人物

そんなナルキッソスが天気予報士をすると

ナルキッソスワールド全開。

天気予報そっちのけで

自己愛をアピールします。

ジョセフ(BTNwesキャスター)

BTNewsのジョセフは『見返りすぎてほぼドリル』で

見返り美人に行為を寄せられていましたね。

右下の歌詞係

右下の歌詞係は『ナルキッソス』の制作者カラヴァッジョであると考えられます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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