『紅白梅図屏風グラフ』の元ネタ・モデルを解説 。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。今回はびじゅチューン!『紅白梅図屏風グラフ』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

実は紅白じゃないってことを知っていましたか?

『紅白梅図屏風グラフ』の動画はこちらから

それではよろしくお願いします。

『紅白梅図屏風グラフ』のモデル

タイトル紅白梅図屛風
(こうはくばいずびょうぶ)
作者尾形光琳
(尾形光琳)
制作年18世(江戸時代)
材料/技法紙本金地彩色・二曲一双
寸法156.0cm×172.2cm
所蔵MOA美術館

『紅白梅図屏風グラフ』の元ネタ・モデルは尾形光琳作『紅白梅図屛風』です。

現在はMOA美術館に収蔵されています。

和紙に金箔を貼り、彩色された梅の木が特徴的です。

二つの屏風がワンセットになっている作品です。

尾形光琳

尾形光琳は江戸時代を代表する日本画家です。

国宝の燕子花図(かきつばたず)や

八橋蒔絵螺鈿玉手箱(はつはしまきえらでんたまてばこ)

などの傑作を残しています。

装飾的で華やかな画風が特徴です。

紅白梅図屛風も同じように

装飾的な画面構成が目を見張ります。

紅白梅図屛風に描かれているもの

『紅白梅図屛風グラフ』のモデル・元ネタである『紅白梅図屛風』には

白色の梅、赤色の梅、そして中央に黒い川が流れています。

それぞれ見ていきましょう。

白色の梅

画面左側にある白色の梅です。

凄まじい勢いで曲がっており、幹の一部が屏風のはしからはみ出ています。

実はこの白い梅、桃色だったということをご存知でしょうか。

絵の具に含まれていた赤色の染料が抜けてしまい、

白色になってしまったというわけなんですね。

じゃあ紅白梅図屛風じゃなくて紅桃梅図屏風ってことになります。

そして右側の梅につながる様に枝先が伸びています。

赤色の梅

画面右側の赤い梅は大きく反り、

枝先は右側まで貫いています。

日本しか描いていない屏風ですが、

この二つの梅の木のおかげで、

画面以上の想像ができますね。

皆さんはどんな梅を想像するでしょうか。

中央の黒い川

この二つの梅の木を分けるように大きく描かれているのは

大きな川です。

よく見てみると川にぐるぐるとした模様が描かれています。

この川は銀箔を貼ってその上に硫黄をまぶして黒く変色

させる技法が使われています。

銀は硫黄と反応して黒くなるんですね。

そして、硫黄をまぶさなかった部分は

本来は銀色に輝いていたのかもしれません。

今現在ではわずかに銀が残っています。

実際どんな感じだったんでしょうね。

『紅白梅図屏風グラフ』の登場人物

梅あゆみのアイドルの半生を

紅白梅図屛風になぞられて歌われます。

白梅アイドルとしてデビューするも

人気は低迷。

しかし20代になるとテクノ路線が大ヒット。

30代はぐるぐると鳴かず飛ばずの活動をしました。

40代には開き直って再デビューです。

彼女の覚悟が赤い花を咲かせました。

梅あゆみ

ご存知紅白梅図屏風グラフの主人公です。

彼女は『紅白梅図屛風グラフ』の他にも

平熱でうらめしや』では幽霊の姉が「梅あゆみ物語」を読んでいたり

『夏野菜たちのランウェイ』ではファッションショーにいます。

また、『1500年のオーディション』では梅あゆみの撮影がありました。

何気に歌の最後で燕子花図のようなものに進んでいるところから

次回作が期待されます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン』で登場した作品のモデル・元ネタを紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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