『玉虫の家庭教師が玉虫厨子』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『玉虫の家庭教師が玉虫厨子』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『玉虫の家庭教師が玉虫厨子』のモデル

タイトル玉虫厨子
作者不明
制作年飛鳥時代(7世紀頃)
材料/技法玉虫の羽、漆、木材
寸法2.3m
所蔵法隆寺・大宝蔵院

『玉虫の家庭教師が玉虫厨子』の

元ネタ・モデルは[su_highlight background=”#fbf808″]『玉虫厨子』[/su_highlight]です。

厨子とは仏像や経典などを中に

安置するための収納箱のことです。

全身が黒い漆で覆われており、

国宝に指定されています。

現在は法隆寺の大宝蔵院に所蔵されています。

大量の玉虫の羽が使われている。

玉虫厨子には、タマムシと言われる

虫の羽が大量に使用されています。

玉虫厨子には何匹玉虫が使われれているかというと

その数何と2600匹分の玉虫の羽

使われているとも言われています。

そのため玉虫厨子という名前の由来になりました。

金具の装飾品の間に玉虫の羽がはめ込まれています。

『玉虫厨子』には何が描かれているの?

『玉虫の家庭教師が玉虫厨子』の

モデル・元ネタである『玉虫厨子』は

宗教的な絵が描かれています。

宮殿部

宮殿部(玉虫厨子の上の屋根がある部分)には

  • 神将図
  • 霊鷲山図
  • 二菩薩

が描かれています。

神将図

神将図は正面の扉に描かれており、

左右の扉にはそれぞれ二体の菩薩。

そして背面には霊鷲山図(りょうじゅせんず)

が描かれています。

霊鷲山図(りょうじゅせんず)

霊鷲山図(りょうじゅせんず)とは

天竺(インド)にあるとされる霊鷲山(りょうじゅせん)で

釈迦(シャカ:仏教の開祖)が説法したという伝説を描いたものです。

須弥座

須弥座(玉虫厨子の下の部分)には

  • 舎利供養図
  • 須弥山世界図
  • 施身聞偈図
  • 捨身飼虎図

が描かれています。

舎利供養図(しゃりくようず)

正面の舎利供養図とは釈迦の遺骨を塔に納めて供養している様子を描いた絵のことです。

須弥山世界図

須弥山世界図は仏教世界においての中心である海の上にある須弥山を描いています。

施身聞偈図(せんしんもんげず)

施身聞偈図(せんしんもんげず)は、釈迦の前世である

雪山の菩薩(雪山童子)が悪鬼に化けた帝釈天に

自分の身を捧げる代わりに偈(げ:仏教の教え)

を教えてくれと言う物語の図です。

(帝釈天という神様が雪山童子の修行や心が

本物であるのか試したといういきさつがあります。)

捨身飼虎図(しゃしんしこず)

捨身飼虎図(しゃしんしこず)はお腹がすいた

虎の親子に釈迦の前世である人が自分の肉体を捧げた

という物語を表現した図です。

つまり玉虫厨子には釈迦の前世や生涯を

描いているというわけですね。

『玉虫の家庭教師が玉虫厨子』の登場人物

金管四重奏が趣味のタマミは高校受験にむけて

がんばらないと!という気持ちになっています。

タマミの家庭教師・玉虫厨子の

透かし彫りの隙間から見える玉虫の羽は

一体何なのか想像しますが、聞くことはできず

勉強に励みます。

タマミの母親マミミはタマミを心配して

家庭教師の玉虫厨子とタマミに差し入れを

もっていくついでに二人の様子を見に行きます。

そしてしばらくして、タマミの孫タママミミが登場します。

玉虫厨子はタマミの家系を長い間

見守っていることが分かります。

右下の歌詞係

右下の歌詞係は玉虫厨子に描かれている

菩薩と羅刹が担当しています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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