『レーサーはゴーギャン』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『レーサーはゴーギャン』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『レーサーはゴーギャン』のモデル

タイトルわれわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか
作者ポール・ゴーギャン
制作年1897年~1898年
材料/技法油彩、キャンバス
寸法139.1cm×374.6cm
所蔵ボストン美術館

『レーサーはゴーギャン』の元ネタ・モデルはポール・ゴーギャン作『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』です。

ゴーギャンと言えば、ゴッホと一時期同居したことがありますよね。

「アルルの訳あり物件」でそのことについて触れています。

現在はボストン美術館に所蔵されています。

ポール・ゴーギャンの肖像

早口言葉みたいなタイトルなうえ、何やら難解ですね。

『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』には何が描かれているの?

『レーサーはゴーギャン』のモデル・元ネタである『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』はゴーギャンが素朴で単純な生活を求めて、タヒチ島に渡りました。

だんだんと文字を読むのがつらいので、「われわれはどこから~」にします。

その時に描かれたのが、この『われわれはどこから~』です。

ゴーギャンの代表作と言われており、これはゴーギャンの精神世界を最も表現していると言われています。

たくさんの人物がいますが、

詳しい解説についてはまた後で紹介します。

ゴーギャンはこの絵を描いたら○○していた!?

この絵を描く前にゴーギャンが娘を亡くし、家から立ち退きを余儀なくされされ、借金がある上に、病気を患うなど

まさに人生のどん底にいました。

そして、この作品を書き終えたときに

毒を飲み、自ら命を絶とうとします。

これは未遂に終わりました。

その後ゴーギャンは絵が売れるようになり、

生活がでいるようになったので良かったです。

『われわれはどこから~』を詳しく鑑賞する

それでは詳しく鑑賞していきましょう。

画面の右、中央、左に人物が集まっていることが分かります。

右側は三人の人生の始まりを表現しています。

赤ちゃんがいます。

また中央の人物は青年期を表現しています。

さらに左側の人物たちは死を待つ老女たちを表現しています。

ゴーギャンの書記には

「死を迎えることを甘んじ、あきらめている老女」と書かれています。

また、足元の白い鳥。これも意味があります。

ゴーギャンは「奇妙な白い鳥が、言葉がいかに無力なものであるかということを物語っている」と書き残しています。

この作品はこのような経緯を聞くと、タイトルのあの長い文章は、人間の生と死を

自身の体験をこの作品にのせて、ゴーギャンは描いたのだと考えられます。

メメント・モリ的な思想を感じます。

『レーサーはゴーギャン』の登場人物

ゴーギャン

この作品でレーサーをつとめたゴーギャンです。

ゴーギャンの作品は題材が激しいものなのに色や形のせいか

なんとなくかわいらしさが出ています。

例えば、『キリストの磔刑』も結構バイオレンスなシーンですが、

ゴーギャンの手にかかると、なんだか穏やかな絵に見えます。

ゴーギャン作『黄色いキリスト』

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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