『ルソー5』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『ルソー5』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『ルソー5』のモデル

タイトル眠るジプシー女
作者アンリ・ルソー
制作年1897年
材料/技法油彩、キャンバス
寸法129.5cm×200.7cm
所蔵ニューヨーク近代美術館

『ルソー5』の元ネタ・モデルはアンリ・ルソー作『眠るジプシー女』です。

現在はニューヨーク近代美術館に所蔵されています。

意外と大きくて2メートルの横幅を持っています。

キャンバスサイズでいうところのP120号より少し位大きめですね。

アンリ・ルソーは20世紀初頭にかけて活躍した画家で

びじゅチューン!『染める蛇使い』でも

右下の歌詞係で登場しました。

この作品は1897年に開催された第13回サロン・デ・アンデパンダンで初めて展示されました。

そのごアンリ・ルソーは住んでいるフランスのラヴァル市長に買ってもらうはずでしたがキャンセルになり

代わりにパリの木炭商人が購入しました。

その後フランス不批評家や、画商の手に渡り、

オークションなどでさまざまな場所へ行きました。

そして現在のニューヨーク近代美術館が所有することとなります。

『眠るジプシー女』には何が描かれているの?

『ルソー5』のモデル・元ネタである『眠るジプシー女』は

一人の女性とライオン、3つのものが描かれています。

  1. ジプシー女
  2. ライオン
  3. ツボ
  4. マンドリン

があります。

ジプシー女

ジプシー女のジプシーとは

い大案的にヨーロッパで移動しながら生活している民族の名前です。

その放浪をする黒人の女性を『眠るジプシー女』で描いているのですね。

ライオン

ライオンは眠っているジプシー女を食べることなくおとなしくみまもっています。

よくみるとたてがみがキチンと描かれており、

細かいところを描きたがるアンリ・ルソーの

性格がよく出ています。

目玉がぎょろっとしているのは少し笑ってしまいました。

マンドリン・ツボ・マクラ

マンドリンはイタリア発祥の弦をはじく撥弦楽器(はつげんがっき)です。

バイオリンに似たような音色ですが、ピックを使って弦をはじきます。

下の動画ではマンドリンを弾いている様子です。

情緒豊かで旅人の楽器にはもってこいです。

マンドリンを弾きながら物語とか語っていそうな詩人がいそうですね。

枕、ツボもジプシー女に添えてあります。

『眠るジプシー女』をアンリ・ルソーはこう言っている。

この作品についてアンリ・ルソーは

「マンドリン演奏者である放浪の黒人女性が、水飲み瓶とマンドリンを側に置いて横たわっている。

彼女は深い眠りについて疲れを癒やしている。

ライオンが彼女の香りに誘われて近づいているが、食い殺す気配はない。

非常に詩的な感じの月光の効果を与えている。

背景は完全に乾燥した砂漠を設定している。

ジプシーの女性は東洋の衣装を着ている。」

と言っています。

静寂で神秘的な雰囲気を表現したかったのでしょうか。

『ルソー5』の登場人物

ムンク

ムンクが登場しています。

出前なのか、すごく急いでいますね。

彼の主演作品である『ムンクの叫びラーメン』で彼の様子が描かれています。

右下の歌詞係

右下の歌詞係は『眠るジプシー女』の作者アンリ・ルソーだと考えられます。

蛇使いの女

一瞬ですが、『染める蛇使い』の蛇使いの女が登場しています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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