『海の幸のチューン』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

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岩下幸円(イワシタコウエン)
愛知県在住の芸術家。 独学で絵を学びたい人に役に立つ情報をシェアしています。 色彩検定2級を取得。 小学校教諭一種免許を取得。 寝ている生物(特に猫)が好きです。

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『海の幸のチューン』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『海の幸のチューン』のモデル

タイトル海の幸
作者青木繁(あおきしげる)
制作年1904年
材料/技法油彩キャンバス
寸法 70.2cm×182.0cm
所蔵アーティゾン美術館

『海の幸のチューン』の元ネタ・モデルは

[su_highlight background=”#fbf808″]青木繁作『海の幸』[/su_highlight]です。

現在はアーティゾン美術館に所蔵されています。

日本の重要文化財に指定されています。

青木繁って誰?

青木繁は明治期の日本を代表する

ロマン主義(傾向)の画家です。

『海の幸』は青木繁の代表作とされており、

他にも『自画像』や

『太平時代』などの作品があります。

28歳の若さで亡くなった画家です。

『海の幸』には何が描かれているの?

『海の幸のチューン』のモデル・元ネタである『海の幸』は

10人の男性たちが3匹のサメを担いで、

砂浜を右から左へと行進している姿を描いたものです。

近衛が描かれたのは青木繁22歳のとき。

東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業後

友人の画家(坂本繁二郎、森田恒友、福田たね)と

一緒に千葉県のある海岸に写生旅行へ行きました。

その時に滞在した漁村で描かれたのがこの『海の幸』です。

この作品は坂本が漁を終えた様子を青木に伝えたところ、

その翌日から青木が描きはじめていたそうです。

このエピソードから青木の想像力と創造力の高さがうかがえます。

鮫を担いで行進している人々は無表情で、

その中の一人がこちらに視線を投げかけています。

『海の幸のチューン』の登場人物

浜辺を見てみると楽譜が歩いています。

うっすら見える横線が五線譜。

漁師たちはリズムを刻んで、

サメは和音を表現しています。

モリはクレッシェンドのように、画面の左から右にかけて移り変わっています。

男女二人がスネアドラムとアコーディオンで楽譜を演奏してみます。

楽譜の中の男が何か言いたげです。

だけど次の瞬間、楽譜は消えます。

二人の男女

女性は『真珠の耳飾りのくノ一』で

登場したくノ一。

ヘルスチェックインザヘル

でも登場しています。

男性は『ひとよだけ巡査

で犯人捜しをしていたりしている刑事さんです。

右下の歌詞係

『海の幸のチューン』の右下の歌詞係は

『海の幸』の作者である青木繁です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

『海の幸のチューン』放送情報・データ

放送局:NHKEテレ(教育テレビ)

初回放送日:2021年10月26日

作者:井上 涼(作詞・作曲・歌・アニメーション)

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