『鳥獣戯画ジム』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『鳥獣戯画ジム』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『鳥獣戯画ジム』のモデル

タイトル鳥獣人物戯画
作者不明
制作年 12世紀~13世紀
材料/技法 墨、巻物
寸法 12m程度
所蔵 栂尾山 高山寺

『鳥獣戯画ジム』の元ネタ・モデルは『鳥獣人物戯画』です。

現在は 栂尾山 高山寺(とがのおさん こうざんじ)に所蔵されています。

『鳥獣人物戯画』って何?

『鳥獣戯画ジム』のモデル・元ネタである『鳥獣人物戯画』は世界最古の漫画と呼ばれています。

その長さは何と12mにも及ぶ巻物です。

動物たちが遊んだり

競技を楽しんだりしていると思いきや

別のところでは喧嘩などもしており、

当時の生活を動物たちがマネする様子が描かれています。

今でいうところの「擬人化」と呼ばれるものでしょうか。

甲・乙・丙・丁(こう・おつ・へい・てい)の

全4巻からなります。

全4巻は物語などのつながりがなく、

筆致や画風が異なるため、12世紀~13世紀をかけて描かれた作品群と考えられます。

それらが高山寺に集結して

『鳥獣人物戯画』として組み立てられた。

とされています。

ドラゴンボールを集めて神龍を呼び出すような感じですかね。

ウサギやカエルが登場する甲巻

が一番有名ではないでしょうか。

『鳥獣戯画ジム』でも甲巻がモデルと考えられます。

では全四巻の鳥獣人物戯画はどのようなものが描かれているのでしょうか。

『鳥獣人物戯画』甲巻

甲巻では身近な動物(カエルやうさぎ)が水遊びや、弓矢、相撲といった競技。

仏教の行事(法要)、喧嘩など人間生活

マネした動物たちが描かれています。

『鳥獣人物戯画』乙巻

馬や牛、犬などの他にも

ヒョウや虎、像や獅子など

エキゾチックな動物

麒麟(きりん)や竜などの架空の動物も描かれています。

『鳥獣人物戯画』丙巻

前半の10ページは人の遊戯する姿、

後半10ページは動物が遊戯する姿が描かれています。

『鳥獣人物戯画』丁巻

人の遊びの他にも、法要や宮中の行事も描かれています。

※画像については著作権の問題上、高山寺のホームページ『鳥獣人物戯画』を参照していください。

『鳥獣戯画ジム』のストーリー・登場人物

パーティーに参加する三人の女性。

だけどもドレスが入らない。

そこで

蛙、猿、ウサギに成り代わって

巻物の中へ。

鳥獣戯画ジムで鍛えて、

ドレスが着られる体へ

ストイックトレーニング。

鍛え上げられたその肉体は

もはやドレスを超えた美ボディとなりました。

右下の歌詞係

右下の歌詞係は鳥獣戯画のなかのキャラクターでしょうか。

蛙と獅子?の行司(ぎょうじ:相撲のレフリーのようなもの)

に扮しています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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