油絵で有名な絵画作品『マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜』を解説・紹介。

油絵で有名な作品『マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜』を皆さんご存知でしょうか。

この作品です。

かっこいい作品ですよね。

この作品はあるパイオニアと呼ばれた画家が描いた作品です。

今回はこの油絵の絵画作品『マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜』を解説・紹介していこうと思います。

それではよろしくお願いします。

油絵で有名な作品『マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜』の概要

作品名マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜
作者フアン・サンチェス・コタン
制作年1602年
技法・素材キャンバスに油彩
寸法 不明
所蔵サンティエゴアート美術館

油絵の絵画作品『マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜』は画家のフアン・サンチェス・コタンが描いた作品です。

制作年は1602年。

キャンバスに油絵具で描かれています。

現在はサンディエゴアート美術館が所蔵しています。

油絵で有名な画家フアン・サンチェス・コタンってだれ?

フアン・サンチェス・コタンは

17世紀のスペインのバロック時代に活躍した画家です。

この画家はスペインの写実主義のパイオニアと呼ばれています。

写実主義とはざっくり言えば

目に見えるそのままを描く

ことを目的とした画家たちのことだと思ってください。

コタンの作品は本物のようですもんね。

『マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜』のほか、

『狩猟の獲物、野菜と果物のある静物』(しゅりょうのえもの、やさいとくだもののあるせいぶつ)』や

『狩猟の獲物のある静物』などの油絵の絵画作品が有名です。

どの静物画も黒い背景に

リアルな質感で描かれています。

油絵の作品『マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜』は何が先駆的だったのか。

コタンはパイオニアと呼ばれていますが

どのようなところが先駆的だったのでしょうか。

それは黒い背景と光の当たっているところが

まるで劇場のような強いコントラスト

描かれているところです。

(この強いコントラスト表現をテネブリズム)と言います。

このテネブリズムを最初に行ったのがコタンと言われています。

イタリアの画家カラヴァッジョもコントラスト

が強い作品を描きますね。

カラヴァッジョ作『ナルキッソス』

そして静物画の中で料理に使うような

野菜を描いた厨房画(ボデゴン)の典型的な

形も彼が確立したと言われています。

彼の作品は後のが画家たちにも強い影響を与え

スルバランもその一人とされています。

スルバラン作『壺のある静物』1650年

まとめ

油絵で有名な作品『マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜』は

1602年にフアン・サンチェス・コタンが描いた油絵の絵画作品です。

この作品の革新的な部分は

強いコントラストで描く表現技法(テネブリズム)と

野菜などをメインに描く静物画のジャンル厨房画(ボデゴン)を確立した

二つの点で革新的であるとされています。

そして、それを描いたコタンはスペインの写実主義のパイオニアと言われています。

最後までご覧いただきありがとうございました。