グリザイユの意味やメリット、デメリットを紹介。

グリザイユ技法とは何

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はデジタルでもアナログでも用いられることのあるグリザイユ画法について、紹介していきたいと思います。

グリザイユ技法とは何

油彩画や水彩、アナログとかでたまに聞くグリザイユ画法って何?

って人にわかりやすく解説していきますのでよろしくお願いします。

グリザイユにも仲間がいることも紹介します。

グリザイユ画法(技法)

グリザイユとは、グレイ(灰色)で描かれる【モノクロームの絵(単色画)】のことを言われていました。

【図】アンドレア・デル・サルト作『キリストの洗礼』でも灰色と茶色のグリザイユ(単色画)で描かれている。引用元:Wikipedia

今ではグリザイユに画法や技法がつくと、モノクロで描かれた絵の上に半透明の色をのせる技法がグリザイユ画法(技法)と呼ばれています。

油彩画では有色下地(インプリマトゥーラ)の上に描かれることもあります。

【図】グリザイユ画法

まずグリザイユで立体感と構図を描いて、後で半透明の色を塗るという、絵の要素の立体感、色を分けて描く技法だと言えるでしょう。

この描き方をするとメリットがいくつかあります。

グリザイユ画法のメリット

立体感が出しやすい

グリザイユ画法のメリットは絵の要素を分解するため、色に惑わされず立体感がだしやすいため絵全体がまとまります。

リアルな絵のタッチを目指したい人にも向いている画法とも言えるでしょう。

描き直しの手間が少ない

また、グリザイユ画法の場合、形や立体感だけを先に描くので

後で、「なんだか構図が悪い」とか「形が狂っている」と気づいても色を塗った後だと描きなおしの手間があります。

しかし、グリザイユだと色を塗る前に気づくので、時間も(アナログだったら)絵具も節約することができます。

重厚感のある色が出せる

グリザイユ画法を使用すると、複雑なグレーの上に色をのせるので、その上の色が複雑な色になるので、重厚感のある絵になります。

一方でデメリットもあります。

グリザイユ画法のデメリット

色が暗く、沈みやすい

グリザイユ画法を実際にやってみるとわかるのですが、

グレーの上から着色するので、グレーを濃くしすぎると色が濃くなり沈みすぎてしまう場合もあります。

デジタルの場合は色調補正などで後で調整することができますが、アナログでは後戻りが難しいです。

そのため、アナログでグリザイユ画法を使うときはあらかじめ

色が沈むことを想定して、やや明るめのグリザイユで描くことが必要です。

コントロールが難しいですが、使いこなすとえの幅が広がり、見映えのよい絵が描けるようになります。

私自身も油彩絵具でグリザイユ画法を使用しますが、慣れるとかなり使いやすい画法なのでおすすめします。

グリザイユ画法まとめ

グリザイユ画法をまとめると

・グリザイユはグレーで描かれた単色の絵のこと

・現在はグリザイユ画法と言うとグレーで形と立体感・構図を描き、半透明のカラーセロファンのように色をのせた画法のことを言う

・グリザイユ画法のメリットは形と色を描く工程を分けて描くので惑わされず描くことができる。また、絵全体がまとまり重厚感のある絵が描けること

・デメリットは色が沈みやすく濁った印象にもなりやすのでコツが必要なこと

です。

これでグリザイユとグリザイユ画法についての解説を終了したいと思います。

「グリザイユ画法(技法)とは何?グリザイユの意味と解説」を最後まで読んでくださりありがとうございました。

実はグリザイユには仲間がいることを知っていましたか。

もし興味がある方は下の内容も見てください。

グリザイユの仲間たち

グリザイユの仲間の前に、グリザイユには親がいることをご存知でしょうか。

グリザイユの親はカメオと親戚

グリザイユの親は「カマイユ」と言われる言葉が親のような存在になります。

カマイユ(camaïeu:フランス語)とは、ギリシャ語kamaiが語源です。

日本語で「低い起伏(きふく)」を意味しています。転じて、レリーフのような立体感のある単色で描かれた絵のことをカマイユ(単色画)と言います。

その中でグレーで描かれたのがグリザイユなのです。

ちなみにアクセサリーで有名なカメオも同じ語源を持つのでグリザイユとは親戚のような存在になりますね。

グリザイユの仲間たち

グリザイユの仲間たちは、使用される色によってその名前が違います。

緑(vert:ヴェルト)で描かれた単色画はヴェルダイユ(verdaille)

茶褐色(brun:ブラン)で描かれた単色画はブルナイユ(brunaille)

蜂蜜のような黄褐色(cire:シレ)で描かれた単色画はシラージュ(cirage)

と言われます。(ブルナイユは日本語での発音表記が発見できないため海外のサイトからニュアンスを取っています。)

今ではウルトラマリン(青)やコバルトバイオレット(紫)があるので

もしかしたら今後、たくさんのグリザイユの仲間が増えるかもしれませんね。

グリザイユの仲間たちを図でまとめるとこんな感じになります。

【図】グリザイユの仲間たち

最後までグリザイユの仲間たちについての紹介・解説を見てくださりありがとうございました。

グリザイユ・グリザイユ画法に関係ある記事を下に紹介しています。良ければそちらもご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です