鉛白の基本情報
色の名前 | 鉛白 |
英名 | Lead White |
C.I.Name | PW1 |
読み | えんぱく |
概要 | 古くから、絵画や彫刻、化粧品(おしろい)などにも使用されていた。 |
系統色名 | Wt (白) |
マンセル値 | 2.5Y 9.2/0.5 |
webcolor | #f6f7f8 |
RGB | R(赤):246 G(緑):247 B(青):248 |
CMYK | C(シアン):2 M(マゼンタ):1 Y(イエロー):0 K(ブラック):4 |
特徴
概要
鉛白(えんぱく、Lead white)は、白色顔料の中で重要なもののひとつです。
日本では「シルバーホワイト」という通称も使用されます。
透明感があり、単体で使用すると温かみのあるホワイトになります。
適当な着色力により混色で深みのある中間色を作るので、混色しやすいホワイトです。
古くから使用されていおり、レンブラント作『水浴する女』でも使用されています。
物質的な特徴
油彩絵具の乾燥促進
油彩画絵具には顔料をつなぎとめる接着剤(媒材)として乾性油(かんせいゆ)という油が使用されています。
その油の乾燥(酸化重合)を促進させるので、乾燥しにくい油彩絵具(顔料)と混ぜて乾燥を早めるということができます。
強靭(きょうじん)な塗膜になる
鉛白を拡大すると、扁平体(平べったい形)の粒の形をしているので
レンガのように積み重なって乾燥するので、とても強い塗膜になります。
混色注意
硫黄化合物(PB29,ウルトラマリン)と混ぜると、黒変し青色が鈍くなるので、硫黄化合物系の顔料とは混色しないようにしてください。
基本的に各絵具メーカーが「硫黄化合物を含む」や注意を促すマークを設置しています。
毒性
鉛白には字のごとく鉛(なまり)が含まれているので、口に入れたり、鉛白を皮膚に付けたまま飲食をすると
長期的にみると鉛中毒になる危険性があります。
油彩絵具(特に鉛白)を使用した後は石鹸で手を洗いましょう。
油彩絵具にPW1(鉛白)使用しているメーカー
PW1(鉛白)を使用している主なメーカー(ホルベイン、クサカベ、松田)とその耐候性や、耐久力、通称などを掲載します。
ここでは、油彩絵具のみ紹介します。
ホルベイン
色名 | 耐候性 | 乾燥性 | 透明性 | C.I.Name |
シルバー ホワイト | 3 | 2日 | 半不透明(HO) | PW1 |
ファンデーション ホワイト | 3 | 2日 | 半不透明(HO) | PW1,6 |
ファンデーション グリニッシュ | 3 | 2日 | 半不透明(HO) | PG17 PW1,6 |
ファンデーション アンバー | 3 | 2日 | 半不透明(HO) | PBr7 PW1,6 |
ファンデーション グレイ | 3 | 2日 | 半不透明(HO) | PBk9 PW1,6 |
クサカベ
色名 | 耐候性 | 乾燥性 | 透明性 | C.I.Name |
シルバーホワイト | 3 | 2日 | 半不透明(HO) | PW1 |
ファンデーションホワイト | 3 | 2日 | 半不透明(HO) | PW1 |
マツダ
色名 | 耐候性 | 乾燥性 | 透明性 | C.I.Name |
シルバーホワイト | 安定した色 | – | 不透明 | PW1 |
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