油彩絵具の中で最も白さが際立つ強い白(ホワイト)であるチタニウムホワイトは一体どのようなものでしょうか。
PW6チタニウムホワイトの基本情報
色の名前 | チタニウムホワイト |
英名 | Titanium White |
C.I.Name | PW6 |
読み | チタニウムホワイト |
概要 | 最も白さが際立つ白。 絵具の他にも様々な用途に使用されている。 |
系統色名 | Wt (白) |
特徴
概要
チタニウムホワイト(Titanium white)は、
白色顔料の中で最も白さが際立つ最強の白と言っても良いです。
不透明であり、単体で使用すると青さが際立つホワイトになります。
混色すると少量のチタニウムホワイトで色が白くなってしまうので
色が喰われるようにすぐ白くなります。
混色する際は少量ずつ使用すると良いでしょう。
1912年にノルウェーとアメリカがほぼ同時期にチタン鉱石から、酸化チタン(チタニウムホワイト)を発明し
1916年に白色顔料として販売されるようになりました。
チタニウムホワイトの前にはジンクホワイト(亜鉛華)が開発されました。
物質的な特徴
圧倒的な白
下を覆い隠す力(隠ぺい力)や青さが際立つ白のため
大まかな形をとるときの下塗りにしたり
ハイライトに使用すると効果的です。
安定した素材・高い耐久性
油や水に対して反応をせず、安定している物質なので
高い耐久性があると言えるでしょう。
遅い乾燥
安定しているので、油彩絵具にした際は、何も反応をしないので
油彩絵具の乾燥が遅い傾向にあります。
詳しくは各メーカーの乾燥日数を見てみましょう。
油彩絵具にPW6(チタニウムホワイト)を使用しているメーカー
PW6(チタニウムホワイト)を使用している主なメーカー(ホルベイン、クサカベ、松田)とその耐候性や、耐久力、通称などを掲載します。
ここでは、油彩絵具のみ紹介します。
ホルベイン
色名 | 耐候性 | 乾燥性 | 透明性 | C.I.Name |
パーマネント ホワイト SF | 4 | 4日 | 不透明 | PW6 |
パーマネント ホワイト EX | 4 | 4日 | 不透明 | PW6 |
チタニウム ホワイト | 4 | 4日 | 不透明 | PW6 |
クイック ドライング ホワイト | 4 | 1日 | 不透明 | PW6 |
チタニウムホワイトは混ぜるものの乾燥性に完全に依存しているので
4日程度乾燥が必要なものが多いです。
その他の顔料と混ぜて様々な油彩絵具がホルベインから出ていますので
ラベル裏のPW6を確認してみてください。
クサカベ
色名 | 耐候性 | 乾燥性 | 透明性 | C.I.Name |
チタニウムホワイト | ー | 6日 | 不透明 | PW6 |
パーマネントホワイト | ー | 6日 | 不透明 | PW6 |
クイックパーマネントホワイト | ー | 1日 | 不透明 | PW6 |
スタディーパーマネントホワイト | ー | 4日 | 不透明 | PW6 |
マツダ
色名 | 耐候性 | 乾燥性 | 透明性 | C.I.Name |
チタニウムホワイト | 3 | ー | 不透明 | PW6 |
パーマネントホワイト | 3 | ー | 不透明 | PW6 |
三社とも「パーマネントホワイト」と言う名目でチタニウムホワイトを販売しているのがよくわかると思います。
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