グリザイユ画法【保存版】。歴史や油絵、アクリルでの描き方などまとめ

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岩下幸円(イワシタコウエン)
愛知県在住の芸術家。 独学で絵を学びたい人に役に立つ情報をシェアしています。 色彩検定2級を取得。 小学校教諭一種免許を取得。 寝ている生物(特に猫)が好きです。

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

グリザイユについての記事ができたので、

今回はグリザイユについてまとめの記事を作りました。

グリザイユってそもそも何?

グリザイユの歴史を知りたい。

グリザイユの描き方、画材を知りたい

グリザイユ技法で油絵、アクリルで描きたい

そんな人のための記事をまとめたものです。

ではよろしくお願いします。

グリザイユって何?

グリザイユ(Grisaille)とは、もともとは油絵の技法で

グレー(Gris)の単色で描く技法のことでした。

今ではグリザイユは下地の役割をしています。

グリザイユには仲間がいますが、それについては

下の記事で紹介しています。

グリザイユの歴史

グリザイユは元々、グレーの単色だけで描かれた

作品のことでした。

本来は壁の装飾品として使われていました。

それがだんだんとキャンバスやパネルに描かれて

単独で使用されるようになり、単色画

というジャンルになりました。

その後、若干の色彩が加えられるようになり、

現在ではリアルな絵を描くときの方法として

グリザイユ技法というものになっていきます。

作品例については下の記事で紹介しています。

グリザイユの描き方

そんなグリザイユを油絵やアクリルで描くときの大まかな流れとして

①有色下地を行う

②立体をグリザイユで描いていく

③色を塗っていく

④完成

という流れがあります。

①有色下地を行う

グリザイユを描く際には有色下地(インプリマトゥーラ)を行います。

有色下地(インプリマトゥーラ)とは、画面の色を有色にすることです。

販売されているキャンバスってたいていは白いですよね。

その白いキャンバスに色を塗って有色下地にすることで

より立体感を描きやすくします。

有色下地の色については下の記事で紹介しています。

もしアクリル絵具で有色下地をやりたい場合は、

下の記事が参考になります。

②グリザイユで立体感を描いていく

いよいよグリザイユを行っていきます。

グリザイユの基本的な色として

黒と白が必要です。

黒はアイボリーブラック、

白はチタニウムホワイトとシルバーホワイトを同じ割合で混ぜたものを使用しています。

デッサンをやっている方だとグリザイユはやりやすいと思います。

③色を塗っていく

グリザイユが完了したら、色を塗っていきます。

油絵具には不透明、半透明、透明などの種類がありますが、

グリザイユの場合、半透明と透明の油絵具を使用します。

ちょうど半透明のフィルムを載せていく感じですね。

その後、強調したい部分を描きこんだり、

不透明の油絵具をのせたりと

仕上げていきます。

このグリザイユの作業をもう少し詳しくのせた記事は下のリンクから

見ることができます。

良ければ参照してくださいね。

④完成

完成です。

あとは細かいところや

随時グリザイユやグリザイユ技法については記事をアップロードしてまとめる予定です。

最後までご覧いただきありがとうございました。