油絵で有名な画家スルバランの紹介と解説

フランシスコ・デ・スルバランという画家をご存じでしょうか。

そうそうこの作品が有名ですよね。

だけどスルバランって

あまり知られていませんが

実は宗教画を数多く残している画家なんですね。

今回は、フランシスコ・デ・スルバランの

生涯と作品について紹介・解説していきます

フランシスコ・デ・スルバランの生涯

フランシスコ・デ・スルバランは、

1598年11月7日にスペインの

フエンテ・デ・カントスで生まれました。

1614年から画家に師事し

1617年に結婚。

1628年には修道会の注文で聖人の絵の連作を描きます。

それ以降修道士や司祭、天使などの宗教的な人物を描きます。

また、そのなかにも静物画や肖像画も描きました。

そのなかに冒頭で紹介した『壺のある静物』があります。

生涯で700点以上の油彩画を描き、

当時最も有名な画家の一人となりました。

スペイン・バロック時代とは?

スペイン・バロック時代は、17世紀から18世紀初頭まで続きました。

この時期のスペイン美術は、

宗教改革反対運動とカトリック教会の影響によって

絵画の特徴が大きく変化しました。

バロック絵画の特徴は、大胆で劇的な構図、鮮やかな色彩、

そしてダイナミックな明暗対比です。

まるで劇場の照明を当てているようです。

フランシスコ・デ・スルバランも

バロック芸術の巨匠であり、その特徴がみてとれます。

バロック期の他の画家ではフアン・サンチェス・コタンや

イタリアではカラヴァッジョなどの画家がいますね。

スルバランの代表的な絵画作品

そんな彼の代表的な作品を紹介します。

聖トマス・アクィナスの神格化

この作品は空の前に立つ修道士(聖トマス・アクィナス)を描いた絵画作品です。

一番上にいる鳩はキリスト教において

神様の使いや、暗に神様を表現しているとされています。

いわゆる象徴(シンボル)と言われるものですね。

聖セラピウスの殉教

聖セラピウスの死の瞬間をとらえた作品で、

中央に一人の人物(聖セラピウス)を配し、

バロック独特の光と陰の使い方が見事です。

布の質感もよく表現されています。

聖ウーゴと食卓の奇跡

この絵は、聖ウーゴの奇跡を描いた作品です。

スポットライトを背景に立つ2人の修道士の姿が強調されています。

恐らくこの絵でこちらに視線を向けているのが、

聖ウーゴかなと

考えられます。

東方三博士の礼拝

幼子イエスとマリアの前に跪く三博士の姿が印象的な作品です。

この絵画は、その複雑なディテールと印象的な照明で知られています。

布地の立体感まで描かれています。

神の仔羊

シンプルな構図に強いスポットライトが

仔羊に当たり、神聖な雰囲気を醸し出しています。

この作品の仔羊は、イエス・キリストを表現していると考えられます。

まとめ

フランシスコ・デ・スルバランは、

スペイン・バロック時代の才能ある画家です。

バロック様式の宗教画で知られ、

その作品は何世紀にもわたって賞賛されました。

代表作に『聖トマス・アクィナスの神化』、

『聖セラピオンの殉教』、

『聖ウーゴと食卓の奇跡』、

『東方博士の三礼拝』、

『神の仔羊』などがあります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも油絵で有名な画家を紹介しているので

良ければそちらもご覧ください。