カラヴァッジョの有名な油絵「メドゥーサ」をご存知でしょうか?
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/caravaggio-medusa2.jpg)
そうそうこの作品です。
この印象的な絵は、カラヴァッジョらしい
力強い描き方と情感豊かな筆致で描かれています。
だけどこのメデューサってそもそも誰?
なんで首が飛んでるの?
という疑問が出てきませんか。
この記事では、
作者であるカラヴァッジョや、
この名画にまつわるある物語
について詳しく解説していきます。
それではよろしくお願いします。
『メデューサ』の概要
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/caravaggio-medusa2.jpg)
カラヴァッジョの油絵で有名な絵画作品『メドゥーサ』は、
制作年は1596年から1597年で二つのバージョンを描いています。
一つ目の大きさは48cm×55cmで、個人によって所有されています。
2番目に書かれたバージョンは60cm×55cmです。
二番目のバージョンはウフィッツィ美術館に収蔵されています。
この絵には、見る者を石に変えたといわれる
神話のゴルゴン三姉妹のひとりである
メデューサの頭部が描かれています。
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/592px-Michelangelo_Caravaggio_017.jpg)
目を大きく見開き、頭を後ろに反らし、
口を開けて牙をむき出しにしています。
また、乱れた髪に巻きつく蛇、
威嚇するように丸まった眉、
そして見る者を直接見つめる鋭い目が大きく描かれています。
カラヴァッジョって誰?
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/caravazzo.jpg)
カラヴァッジョは、美術史に多大な影響を与えたイタリアの巨匠です。
1571年にミケランジェロ・メリージとして
生まれたカラヴァッジョは、
バロック時代を代表する画家であり、
それまでなかった大胆な明暗対比や
リアリズムを絵画に取り入れたと言われています。
カラヴァッジョの絵画作品
「メドゥーサ」などの絵画作品の他
「聖マタイの召命」
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/502px-The_Calling_of_Saint_Matthew-Caravaggo_1599-1600.jpg)
「キリストの捕縛」
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/624px-Caravaggio_-_Taking_of_Christ_-_Dublin.jpg)
『ナルキッソス』など
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2022/12/595px-Narcissus-Caravaggio_1594-96_edited.jpg)
多くの名画があります。
メドゥーサって誰?
少し前に紹介しましたが
メドゥーサはその目を見つめた者を
石に変えてしまうことで知られる神話上の生物です。
だけどなんであんな蛇の髪の毛をしているのでしょうか。
これは、メデューサと、古代ギリシャの神々
とのある物語が関係しています。
ギリシャ神話の美女「メデューサ」
ギリシャ神話によると、メデューサは
ゴルゴン三姉妹の三女として生まれました。
年を経るごとに、メデューサはますます美しくなり、
海の神ポセイドンとも愛人関係を持つようになりました。
しかし、メデューサを慕っているものだけではありませんでした。
神の怒り
生みの神様ポセイドンと愛人関係であったメドゥーサは
アテナの神殿で交わっていました。
(イチャイチャしていたわけですね。)
それに怒ったのは
ギリシャ神話の知恵と戦争の女神アテナ。
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/640px-Theodoor_van_Thulden_-_Athena_and_Pegasus_1654.jpg)
メドゥーサを蛇の髪の怪物に変身させ、
その目を見た者を石に変えてしまうという呪いをかけたのです。
(他の説として、メドゥ―サが自分の髪を自慢したので、
アテナにその髪を蛇に変えられたという伝説もあります。)
メドゥーサとペルセウス
メドゥーサは怪物となり退治されることになりました。
しかし、目を見た人を石に変えるという力が強すぎて
誰も倒せることができませんでした。
そこで登場したのがペルセウスです。
ペルセウスは盾を鏡のように使い
眠っているメドゥーサの首をはねて勝利します。
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/394px-Thirion_Persée_vainqueur.jpg)
この戦いで加護をしてくれたアテナに感謝のしるしとして
メドゥーサの首を送ります。
そして、アテナは自分の盾「アイギス」
にメドゥーサの首を付けました。
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/Brooklyn_Museum_-_Medusa_-_Elihu_Vedder.jpg)
(細かく言うとアイギスはヤギの皮でできた盾や防具、
胸当てなどのことをいうので盾以外かもしれません。)
なんだかかわいそうであるような
自業自得であるような
何とも言えない気持ちになりますね。
まとめ
油絵で有名な作品カラヴァッジョ作『メドゥーサ』は
ギリシャ神話の怪物「メドゥーサ」がモチーフとして描かれており
その迫真的な筆致でその凄まじい物語を描いています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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