基本のラップ塗装の方法【日記】

2020年12月1日

キャンディー塗装及びラップ塗装を行った(以下ラップ塗装)。

ラップ塗装に用いた支持体・用具・塗料は以下のとおりである。

ラップ塗装の準備

支持体

 支持体は4.5㎜厚のシナベニア合板を用いた。サイズはA4(210㎜×297㎜)。

 事前にブラックジェッソ(ホルベイン 標準粒子ブラックジェッソ)を塗布し下地とした。

用具

・ラップ(旭化成 食品梱包用サランラップ)

・不織布マスク(防毒用マスクが望ましい)

・使い捨て手袋(DAISO 指先ぴったりポリエチレン手袋)

・養生用ブルーシート(ユタカメイク 軽量ブルーシート1.8m×1.8m)

塗料

・ラッカー黒(DCM ラッカースプレー)

・ラッカーシルバー(DCM ラッカースプレー)

・キャンディーブルー(Holts社製 MH11414)

塗装を行う場所は換気ができるよう屋外で行った。地面から50センチほど離れたベンチにブルーシートを敷いた。なお、風が直接当たらない場所で行うとブルーシートがあおられないで済む。手順は以下の通りに行った。

手順

1:支持体にラッカー黒でまんべんなく塗る。この時スプレーと支持体の距離は15㎝ほど離した。2回行う。(ブラックジェッソを使用しない場合は支持体がまんべんなく黒くなるように塗装する)

2:ラップをくしゃくしゃにしてラッカーシルバーをラップに付着させ叩くように支持体に着色する(以下ラップ叩き塗装)。30分乾燥させる。

3:ラッカー黒でラッカーシルバーの色味を暗くし、30分乾燥させる。

4:手順2と同様にラッカーシルバーを支持体に着色する

5:キャンディーブルーをまんべんなく塗布させ、30分乾燥させる。重ねると色が濃くなるので、好みの濃さになるまで重ねる。

結果

良い点

・シルバーラッカーをラップで叩き塗装をすると好みの量に調整できた。

・ラッカーのみで行ったので、前工程の塗料を溶かすことなく行えた。

反省と改善

・シルバー塗料を少なくしすぎて青の分量が少なくなってしまった。

 →シルバーの叩き塗装を多くする

・シルバーの反射率が少なく、単一な面になった。

 →他のシルバー塗料を使うことで反射率の異なる画面になるのではないか。

・ラッカーシルバーで均一に支持体に塗った直後にラップを張る方法を行ったが、塗料の乾燥が早すぎて思うような質感にならなかった。

→乾燥時間を遅延させる方法をとるのが改善策だが、ラップ叩き塗装のほうが自身の表現にあっている。

今後してみたいこと

・改善点を直すこと

・金属に直接ラップ塗装を行う(黒のラップ叩き塗装を行う)。アルミニウムやステンレス、銅などのマチエールがどのような変化をもたらすのか確認する

・金箔や銀箔と対比させたときどのような効果があるのか

・ラップのほかに、バブルラップや段ボールなどで叩き塗装をするとどうなるのかなど試してみたい。

留意点

・ラップ塗装の際、水性アクリル塗料は避けるべきである。ラッカー塗料の下に水性アクリル塗料を用いると溶けだすため。

・気温や湿度などによって乾燥時間が異なるため、べたつき、見た目を確認して乾燥を確認する。

更新しました。(2020年12月3日)