絵の下地材(ジェッソ)って何?独学初心者におすすめのメーカーや特徴を紹介・解説

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回は絵の下地材(ジェッソ)について紹介したいと思います。

独学で油絵具やアクリル絵具をやっていたり

絵の初心者にはそもそも絵の下地材って何?

ジェッソって何なの?

沢山の画材があるからおすすめのメーカーが知りたい。

という方がいると思います。

そこで今回は絵の下地材(ジェッソ)についてと

絵の独学初心者におすすめするメーカーを紹介しようと思います。

それではよろしくお願いいたします。

絵の下地材(ジェッソ)って何?

絵の下地材(ジェッソ)とは、

絵を描く前に、[su_highlight background=”#fbf808″]キャンバスやパネルなどに塗る塗料[/su_highlight]のことです。

なぜ絵の下地材を塗るのか。

それはキャンバスやパネルに絵の下地材を塗ると

  • 絵の発色が良くなる
  • 筆さばきがしやすくなる
  • キャンバスやパネルの劣化を防ぐ

などの長所(メリット)があるからです。

他にもたくさんのメリットがありますが、

とにかく下地材を塗るのはメリットがあって大切なんだと

覚えてくれればよいです。

では、絵の下地材のメーカーや製品はなにがおすすめでしょうか。

下で3つ紹介したいと思います。

アクリル絵の具・初心者におすすめの絵の下地材(ジェッソ)

アクリル絵の具、油絵具の独学初心者に

おすすめの絵の下地材は

結果だけ言えば

[su_highlight background=”#fbf808″]ホルベイン社製のアクリルジェッソ[/su_highlight]

が一番おすすめできます。

下で詳しく見ていきましょう。

おすすめの絵の下地材①:アクリルジェッソ(ホルベイン社製)

アクリル絵の具でおすすめの絵の下地材として

断然オススメできるのは

ホルベイン社の提供しているアクリルジェッソです。

白色のパッケージに青ラインが特徴的です。

画材店で

「ジェッソください!」

と言えば、ほとんどの確率でこの商品が渡されると思います。

それくらい有名な商品ですね。(ここではアクリルジェッソと呼びます。)

アクリルジェッソはラベルをよく見てみると

S、M、L、LLと言う種類があることが分かります。

粒子が大きければ大きいほど(LLが一番大きい)、

ざらざらとした下地の質感になり、

粒子が小さければ小さいほど(Sが一番小さい)、

つるつるとした下地の質感になります。

まずはじめに初心者にお勧めできるのは

Mサイズ(標準粒子経)のアクリルジェッソ

です。

Sサイズや、Lサイズ、LLサイズについては

ちょっと工夫してみたいなとか

こだわりが出始めたら使うようにしましょう。

ではアクリルジェッソにはどんな特徴・おすすめポイントがあるのでしょうか。

特徴・おすすめポイント①どんな画材にも使うことができる

ジェッソはアクリル絵具の他にも

油絵具にも使うことができます。

また、水彩絵具や

テンペラ絵具と言う特殊な絵具まで

ほとんどの画材に使用することができます

私もアクリル絵の具、油絵具、

テンペラ絵具、水彩絵具などに使用しましたが

それらには相性が良かったです。

ぶっちゃけアクリルジェッソさえあれば

ほとんどの絵の具に対応できるので

特徴・おすすめポイント②どんな場所にも使うことができる

絵の下地材であるアクリルジェッソは

どんな場所にも使うことができます。

キャンバスやパネルはもちろんのこと、

木の板や石、金属やガラスなど

ほとんどの面に使用することができます。

特徴・おすすめポイント③臭いが少ない

匂いが少ないという点があります。

油絵具の下地材の場合、独特の臭いが強いですが

アクリルジェッソの場合

確かに臭いは若干しますが、圧倒的に臭いは少ないです。

匂いがきついと家族から嫌な顔をされますしね。

匂いが少ないのはおすすめポイントになります。

特徴・おすすめポイント④片付けが簡単

アクリルジェッソは使った筆や器を

水で洗うことができます。

なので、片付けが楽だというメリットがあります。

水で洗うだけですからね。

アクリルジェッソ(粒子径Mサイズ)

を購入しましょう。

特徴・おすすめポイント⑤乾燥が早い

乾燥が早いというのもアクリルジェッソの特徴です。

冬でも一日放置しておけば乾燥しています。

ドライヤーで乾燥させるとものの数分で乾燥するので

すぐに絵を描くことができます。

注意!アクリルジェッソに油絵具を使う方へ

アクリルジェッソはすぐに乾燥するという特徴がありますが

ジェッソの中に含まれている水分が

完全になくなり乾燥するまでに

3日(72時間)程度かかります。

絵の下地に水分が残ったまま油絵具を塗ると

後でべろべろっと剥がれてしまう場合(後日剥離)があります。

なので、油絵具を使う場合は

この完全乾燥時間は必ず守ってくださいね。

油絵具専用おすすめの絵の下地材

アクリルジェッソが初心者にはおすすめ!

と記事で紹介・解説しました。

が、細かい話ですがアクリルジェッソの場合、

若干油絵具の油を吸収してしまうので

油絵具の独特のツヤや

油絵の技法が一部使用できない場合があります。

なので、油絵具だけでこだわって描きたい!

という方には下の二つの下地材がおすすめです。

おすすめの絵の下地材②キャンゾール(マツダ社製)

キャンゾールは油絵具専用の絵の下地材で

リンシードオイルという乾性油とアルキド樹脂を混ぜた

絵の下地材です。

夏場は3時間、冬場は6時間で乾燥すると言われており

一日あれば、指で触ることができるまで乾燥します。

吸収性がほとんどないので、油絵具の独特のツヤや

油絵の技法をつかうことができます。

いわゆる非吸収性の下地になるということですね。

オススメの絵の下地材③クイックベース(ホルベイン社製)

キャンゾールとほとんど同じ成分を使用している絵の下地材です。

ホルベインの公式ホームページによると

乾燥時間が2週間程度必要らしいです。

沢山の色があるので、

有色の下地を求めている人には好きな色から選ぶのもいいですね。

絵の下地材キャンゾール・クイックベースにアクリル絵の具は塗れるの?

アクリル絵の具をキャンゾールやクイックベースに

塗ることはできません。

二つとも油性の絵の下地材です。

なので、水性のアクリル絵具を

一時的には塗ることができますが、

はじいたり、後日またはがれてしまうので

キャンゾールとクイックベースに

アクリル絵の具は使わないようにしましょう。

まとめ

下地材とはキャンバスやパネルの表面を整える画材のことです。

下地材を塗ることで

絵の具の発色が良くなったり、

キャンバスやパネルの劣化を防いだり、

筆さばきをしやすくするためなどのメリットがあります。

市販されている下地材のうち、油絵、アクリル画の独学初心者に

オススメできる商品は

ホルベイン社のジェッソ

です。

もし油絵具にこだわりたい!

という方には、キャンゾール(マツダ社製)やクイックベース(ホルベイン社製)が

おすすめです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

下の記事ではホルベインのジェッソについて詳しく解説した記事を掲載しています。

良ければそちらもご覧ください。