油絵具の捨て方。チューブやオイルはどう処理するの?知らないと大変なことになります。

みなさんこんにちは、画家の岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。今回は「油絵具の捨て方」を紹介したいと思います。

油絵を描いていると、油絵具のチューブや、湯壺に残ったオイルがごみとして残ってしまうことがよくあります。

しかもどう捨てていいのか、どう処理していいのかわからない。

そんな悩みをこの記事で解決していこうと思います。

それではよろしくお願いします。

油絵具のチューブの捨て方

油絵具のチューブの場合、空になってしまったチューブと、もう使わなくなって中身のあるチューブがあると思います。

それぞれで捨て方が異なるので、下を参照してくださいね。

中身のあるチューブの捨て方

中身の油絵具は燃えるゴミで捨てることができます。

空になったチューブは「空になったチューブの捨て方」を参考にしてください。

中身のある油の絵具のチューブは、中の油絵具をしぼり出す必要があります。

油絵具は顔料(がんりょう)と油なので、

燃えるゴミに捨てると発火する危険性があります。

捨て方としては

1:ポリ袋にチューブから絞り出した油絵具を入れる

2:その中に水を入れる。

3:ポリ袋の口を絞って燃えるごみに捨てる

と言うふうに捨てましょう。

こうすることで水が酸素を防ぐので、油絵具の発火を防ぐことができます。

では、空になったチューブはどう捨てるのでしょうか。

下の章に続きます。

空になったチューブの捨て方

空になったチューブは

  • アルミニウム製の本体
  • プラスチック製のキャップ

の二つで捨て方が異なります。

例えばホルベインのチューブの場合、

本体は金属(アルミニウム)なので、不燃ごみまたは金属ゴミ(アルミニウム)

キャップはプラマークがついています。

このマークがついているものは可燃ごみあるいはプラスチックごみとして捨てることができます。

何度も言いますが、各自治体によって捨て方は異なるので、お住いの地域のホームページを確認してくださいね。

油絵具のオイルの捨て方

残ってしまったオイルの場合、以下の手順で燃えるごみに捨てることができます。

1:オイルを紙や布、キッチンペーパーにしみこませる

ポリ袋に紙や布、キッチンペーパーを入れて、オイルをしみこませます。

私の場合、キッチンペーパーを使ってしみこませています。

安くてたくさん手に入るので、おすすめです。

トイレットペーパーなんかもいいですね。

2:中に水を入れる

その中に水を入れていきます。

しみこませたオイルが沈むくらい入れると良いです。

3:ポリ袋のくちをしめる

水を入れたらポリ袋の口をしめます。

これで油絵具のオイルを燃えるゴミに捨てることができます。

【注意】これだけは守って!

油絵具のチューブのラベルを確認する

油絵具のチューブの中身には危険なものがあります。

カドミウム色系、バーミリオン

このような表記をしています。

カドミウムレッドやバーミリオンなどの顔料が使われた油絵具は燃やすと有害なガスが発生します。

カドミウム系の場合「カドミウム化合物を含みます。」とラベルに記載されています。

なので、この油絵具を捨てる場合、燃えないゴミとして捨ててください。

鉛白(シルバーホワイト)、鉛のチューブ

シルバーホワイトや鉛のチューブ(現在はほとんどアルミニウム製)などは環境汚染につながる危険のある鉛が含まれています。

シルバーホワイトの場合、「溶解性鉛を含みます」とラベルに記載されています。

自治体によっては鉛を分別してくださいという場合があるので、自治体に問い合わせてください。

まとめ

油絵具のチューブを捨てる場合は、中身を絞り出して、水と一緒にして燃えるごみに捨てる。

空のチューブは本体は不燃、もしくは金属ゴミに捨て、

空のチューブのキャップは可燃、もしくはプラスチックごみ

として捨てることができます。

画溶液(オイル)を捨てる場合は、オイルを紙や布にしみこませて水と一緒にして燃えるごみに捨てる。

注意してほしいことは、油絵具によって危険なものがあるので、しっかりとラベルを見たり、自治体ホームページを確認することです。

また、ホルベインでは、水彩絵具などの捨て方も載っています。

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