猫の絵で有名な画家・歌川国芳の55匹の猫!『其のまま地口 猫飼好五十三疋』の紹介・解説

40匹目『池鯉鮒』→『きりゃう』

池鯉鮒(ちりゅう)の猫は『きりゃう』。

きりゃう(器量)のいい猫がすらっと立っています。

41匹目『鳴海』→『かるミ』

鳴海(なるみ)の猫は『かるミ』。

かるみ(軽身)の猫がかごから飛び出しています。

42匹目『宮』→『おや』

宮(みや)の猫は『おや』

親「おや」のまわりに子猫がいます。

子猫がかまってほしそうにおやのまわりにまとわりついています。

可愛いですね。

43匹目『桑名』→『くふな』

桑名(くわな)の猫は『くふな』。

餌を目の前に「食うな」と言われて我慢している猫がいます。

ぐぬぬぬぬと猫が我慢しています。

44匹目『四日市』→『よったぶち』

四日市(よっかいち)の猫は『よったぶち』。

ブチ猫が寄って寄っています。

45匹目『石薬師』→『いちやアつき』

石薬師(いしやくし)の猫は『いちやアつき』。

猫たちがいちゃついています。

46匹目『庄野』→『かふの』

庄野(しょうの)の猫は『かふの』。

赤の布と鈴をつけて「かうの」と子供が親にねだっていそうです。

47匹目『亀山』→『ばけあま』

亀山(かめやま)は『ばけあま』。

三毛猫は「化け」て「尼(あま:女性の仏教徒)」になろうとしています。

48匹目『関』→『かき』

関(せき)の猫は『かき』。

「牡蠣(かき)」を食べている猫が描かれています。

ちらっとみえるふぐりが可愛いです。

49匹目『阪之下』→『あかのした』

坂之下(さかのした)の猫は『あかのした』。

「あかの舌」を出してぺろぺろしています。

何かおいしいものを食べたんですかね。

50匹目『土山』→『ぶちじゃま』

土山(つちやま)の猫は『ぶちじゃま』。

仲よくしている二人の間を「ぶち」が「邪魔(じゃま)」してきています。

一緒に仲良くしたそうです。

51匹目『水口』→『ミなぶち』

水口(みなくち)の猫は『ミなぶち』

体中が「みんな(みな)ぶち」の猫が描かれています。

一度会ってみたい猫です。

52匹目『石部』→『ミじめ』

石部(いしべ)の猫は『ミじめ』。

痩せこけてしまい「みじめ」な猫になっています。

あばらの感じがリアルで助けたくなります。

53匹目『草津』→『こたつ』

草津(くさつ)の猫は『こたつ』。

そのまま「こたつ」の上で眠りこけている猫を描いています。

46匹目の「かうの」と似ているので、飼い猫になった物語ができていそうです。

54匹目『大津』→『じゃうず』

大津(おおつ)の猫は『じゃうず』。

猫が上手(じょうず・じゃうず)にネズミを放り投げています。

55匹目『京』→『ぎゃう』

いよいよ最後です!京都へやってきました。

京(きょう)の猫は『ぎゃう』。

ネズミを捕まえている猫が描かれています。

珍しい縞模様の猫が出ましたね。

29匹目の猫「ねつき」とはちょっと色の違う猫です。

まとめ

長い旅でしたね。53匹の猫、いかがだったでしょうか。

こうやって見てみるとブチ猫が多い印象の作品でした。

言葉遊びににブチ猫が使いやすいのかもしれませんね。

まだ、猫づくしがあります。

53匹の猫を見てもまだ猫成分が足りない人へ

ちょっと毛色を変えた猫を見たい人はしたの記事をどうぞ。

最後までご覧いただきありがとうございました。