猫と言えば有名な画家はたくさんいますが、
「猫のアダム」と呼ばれた画家はご存知でしょうか。
この画家の描く絵画作品はとにかくかわいい!
猫好きにイチオシの画家です。
そんな彼の猫の絵画作品と、生涯を紹介します。
それではよろしくお願いします。
「猫のアダム」と言われた画家
「猫のアダム」と言われた画家は本名をユリウス・アダムと言います。
ユリウス・アダム
ユリウス・アダムは1852年5月18日にミュンヘンの芸術家ユリウス・アダム(父親も同じ名前)の息子として生まれます。
おじいさん(アルブレヒト・アダム)も画家であり、まさに芸術一家アダム家に生まれたんですね。
そんな彼は14歳から19歳までの約六年間、リオデジャネイロで写真家として父親の会社で働いていました。
ミュンヘンに帰国してからは絵の勉強をし始めます。
ミヒャエル・エヒターやヴィルヘルム・フォン・ディーツに師事し
動物画家としてキャリアをスタートさせました。
そして、猫を描いた作品が高く評価されその猫の絵のうまさから「猫のアダム」と言われるようになりました。
猫と言えばアダム。それくらい猫の絵が上手かったんですね。
ではそんな彼の作品を見ていきましょう。
ユリウス・アダムの作品
彼の作品は猫、とりわけ子猫の絵が多いです。
No.1 籠の中に入る余裕ある?
1887年に制作された「籠の中に入る余裕ある?」は三匹の子猫が描かれています。
籠の中にはシロサバ猫とシロチャトラ猫、ハチワレ猫がそこに入りたそうにしている絵です。
この作品の推しポイントは、作品タイトルにあります。
ハチワレ猫の気持ちになりながらタイトルを選んでいるところが最高にいいです。
「籠の中にはいりたいなあ」というハチワレ猫のセリフが聞こえてきそうです。
No.2 綱引き(猫)
作品名「綱引き(猫)」は子猫たちが草の紐を引っ張り合って綱引きをしている作品です。
二匹の子猫が、負けないようにと、後ろ足で踏ん張っている様子が最高に可愛いです。
後ろ足が少し茶色っぽくなっていることから、たくさんそとであそんでいるやんちゃな子猫であることも分かります。
No.3 場所取り
作品名『場所取り』は水色のおもちゃの車いすの中に入ろうとする4匹の子猫を描いています。
車いすの中に入っている一匹の子猫はくりくりの目をこちらに向けています。
もう一匹の子猫は車いすの中を陣取って満足げにあごをてすりに乗せています。
No.4 籠の中の青いタオルと猫
作品名『籠の中の青いタオルと猫』では、二匹の子猫を描いています。
子猫の毛並みの変化を的確に描いています。
イチオシポイントは、口の周りがまだ毛が生えそろってなくて、肌色が見えているところです。
非常に可愛い。
No.5 猫と子猫
作品名「母猫と子猫」では、猫(母猫か?)と子猫が二匹描かれています。
その姿はまさに神秘的、幼子イエスと、聖母マリアのような神々しさがあります。
木陰にたたずんで一休み。
一匹の猫がまたちらっとこちらを見ています。
アダムさん、可愛いポイントをわかっています。
No.6 子猫とザリガニ
作品名『子猫とザリガニ』では四匹の猫たちがザリガニの入った籠を倒したその瞬間を描いています。
いたずらでザリガニの籠を倒してしまいましたが、本人たちは悪気のないイノセントな表情がイチオシポイントです。
子猫たちの描写はもちろんですが、ザリガニの質感、野菜や籠の立体感はアダムスの画家としての技量がうかがえます。
No.7 母猫と子猫たち
作品名『母猫と子猫たち』では、母猫と4匹の子猫たちを描いています。
子猫が空っぽになった餌箱を見てなんdなか物悲しそうです。
リボンがチャームポイントのキジトラ(やや白い毛並みが混じっている)子猫が何かに気づいたようです。
もしかしたら、飼い主さんが餌を持ってきたのかもしれません。
No.8 横たわる猫
アダムは可愛いだけではありません。
最後に紹介するのは作品名『横たわる猫』。
この作品ではキジトラ猫の横たわる姿を描いています。
手前から奥への立体感、肉球や耳の質感。
指一本一本に生命が宿っているかのような描写力。
猫という生命への敬愛を感じることができます。
きっと画家アダムは写真以上の生命を描き出そうとしていたのではないでしょうか。
まだ猫成分が足りない方へ
「猫のアダム」と呼ばれた画家ユリウス・アダムの猫絵画いかがでしょうか。
かれの描く猫は可愛さはもちろん、美しさ、神秘性が込められていましたね。
実は猫ってユリウス・アダムが描かれる以前はあまりいい意味では描かれておりませんでした。
猫に秘められた寓意を知りたい方は下の記事
少し毛色の違う猫が見たいかたは日本画で描かれた猫たちがおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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