油絵具の青色の種類と特徴。初心者にオススメの色も紹介。

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回は油絵具に使われる青色の種類と特徴を紹介したいと思います。

青色の油絵具ってどれも同じように見えてわからない。

どんな違いがあるの?

結局何の青色の油絵具を買えばいいの?

という方にオススメの記事です。

では自分にあった青色の油絵具を一緒に見つけていきましょう。

それではよろしくお願いします。

青色の油絵具①コバルトブルー(PB28)

耐久性が高く、半不透明、鮮やかな青が特徴の油絵具です。

コバルトブルーに使用されている顔料が毒性があるので注意が必要です。

油絵具の毒性とその対処方法については下の記事で紹介しています。

色の油絵具②セルリアンブルー(PB35)

コバルトブルーと同じく耐久力が高く、半不透明な油絵具のです。

黄色が少し混じったような青で、白と混ぜるときれいな水色になります。

ティファニーブルーと言われるものに近いですね。

これも毒性がありますので注意してくださいね。

青色の油絵具③ウルトラマリンブルー(PB29)

ウルトラマリンブルーは半透明で、

紫がかった青色の油絵具です。混色に向いています。

昔は青色の鉱石を砕いて作っていたので、

金と同じくらい価値の高いものでしたが、

現在では合成できるようになったので、かなり安く手に入ります。

ただ、シルバーホワイト(PW1・鉛白)という白の油絵具と混ぜると

色が濁ってしまうというトラブル「ウルトラマリンの病変」

があるので注意が必要です。

青色の油絵具④プルシャンブルー(PB27)

半透明で混色に向いている青色の油絵具です。

油絵具のチューブからだしたての色はかなり暗い青色に見えますが

白と混ぜると、すっきりとさわやかなブルーになります。

空色として使用することがあります。

青色の油絵具⑤フタロブルー(PB15)

色はやや鮮やかな青色の油の具です。

透明色で、混色に向いています。

青色系は混ぜるとすぐに青く暗くなってしまいますが、

このフタロブルーは他の色と混ぜるのがやりやすいです。

おすすめの青色の油絵具は?

青色の油絵具のうち、まず初めに初心者におすすめする色は、

  • フタロブルー
  • ウルトラマリンブルー

ーの2色があればよいです。

やすいということもありますが、

色を混ぜ合わせやすいというメリットが一番大きいです。

もし色にこだわりたいなら、上の二つに加えて

  • コバルトブルー
  • セルリアンブルー

の2色の青色油絵具をそろえるとよいです。

コバルトブルー・セルリアンブルーは価格が高く、毒性もあるため

ここぞという主役のところにできるだけ純色で使い、

混色用や中塗りにはフタロブルー(PB15)で充分代用ができます。

実際、セルリアンブルーヒューというセルリアンブルーの代用

にされている油絵具はフタロブルーを白と混ぜたものです。

また、コバルトブルーヒューも同じように

ウルトラマリンブルーとフタロブルーを混ぜたものなので、

この2色を使えばたいていの青を作ることができます。

まとめ

青色の油絵具の種類と特徴は

色名(C.I.Name)色味透明度耐久性
コバルトブルー(PB28)鮮やかな青半不透明高い
セルリアンブルー(PB35)黄色よりの青半不透明高い
ウルトラマリンブルー(PB29)赤色よりの青半不透明良い
プルシャンブルー(PB27)濃い青半透明良い
フタロブルー(PB15)やや鮮やかな青透明良い
表)青色の油絵具の種類と特徴

という特徴があります。

一番初めに買う青色の油絵具はウルトラマリンブルー・フタロブルーの二種類です。

もし色や耐久力にこだわりたいなら、コバルトブルー、セルリアンブルーの二種類を購入してください。

今回は国内メーカーのホルベイン社・クサカベ社の油絵具を基準に話をさせてもらいました。

もし、他のメーカーの油絵具を購入する際は、

油絵具のラベルに有るC.I.Nameを参考に青色の油絵具を購入してください。

C.I.Nameについては下の記事でまとめていますので、よろしくお願いします。

最後までご覧いただきありがとうございました。