油絵具の黄色の種類と特徴。初心者にオススメの色も紹介。

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回は油絵具に使われる黄色の種類と特徴を紹介したいと思います。

黄色の油絵具ってどれも同じように見えてわからない。

どんな違いがあるの?

結局何の黄色の油絵具を買えばいいの?

店員さんに聞くのも悪い気がするし…

という方必見のオススメの記事です。

では自分にあった黄色の油絵具を一緒に見つけていきましょう。

それではよろしくお願いします。

黄色の油絵具①カドミウムイエロー系(PY35)

耐久性が高く、半不透明、鮮やかな黄が特徴の油絵具です。

カドミウムイエロー系の色は明るい順に、

  • カドミウムイエロー レモン
  • カドミウムイエロー ライト
  • カドミウムイエロー
  • カドミウムイエロー ディープ

があります。

ディープになるほど赤みが増えていき、オレンジ色になっていきます。

使用されているカドミウム系の顔料に毒性があるので注意が必要です。

毒性とその対処方法については下の記事で紹介しています。

色の隣にあるPY35は油絵具の色に使われている

顔料の名前をコードにしたC.I.Nameというものです。

色の油絵具②ポリアゾイエロー(PY128)

ポリアゾイエローは透明感のあるイエローです。

色を若干黄色よりにしたいときに使用する黄色の油絵具です。

微妙な色合いの緑やオレンジを作るときや

グレーズで黄色を重ねたいときに使用します。

混色に向いている油絵具ですね。

黄色の油絵具③イエローオーカー(PY42)

イエローオーカーは、半不透明でにぶい黄色の油絵具です。

イエローと言っていますが、ほぼ茶色に黄色を混ぜたような油絵具です。

鮮やかすぎる色を穏やかな色にしたりするのに向いています。

黄色の油絵具④レモンイエロー(PY81+PW6)

レモンイエローは明るく鮮やかな黄色です。

レモンのようなイエローですね。

油絵具のメーカーによって、顔料が違いますが、

ホルベイン社の場合、

ジスアゾ イエロー(PY81)と

チタニウムホワイト(PW6)を混ぜた色を

レモンイエローとしています。

黄色の油絵具⑤ビスマスイエロー(PY184)

色は鮮やかな黄色の油絵具です。

不透明で力強い黄色です。

カドミウムイエローと色合いは似ています。

おすすめの黄色の油絵具は?

黄色の油絵具のうち、まず初めに初心者におすすめする色は、

  • レモンイエロー
  • イエローオーカー

の2色です。

もし色や耐久性にこだわりたいなら、レモンイエローの代わりに

  • カドミウムイエロー レモン

または

  • ビスマスイエロー

の黄色の油絵具がおすすめです。

ビスマスイエローの場合、カドミウムイエローと違って毒性がないとされているので、

その点でもおすすめです。

まとめ

黄色の油絵具の種類と特徴は

色名(C.I.Name)色味透明性耐久性
カドミウムイエロー(PY35)鮮やかな黄色半不透明高い
ポリアゾイエロー(PY128)鮮やかな黄色透明良い
イエローオーカー(PY42)鈍い黄色半不透明高い
レモンイエロー穏やかな黄色半不透明普通
ビスマスイエロー(PY184)鮮やかな黄色不透明高い
代表的な黄色の油絵具一覧

という特徴があります。

一番初めに買う黄色の油絵具はレモンイエロー・イエローオーカーの2種類です。

もし色や耐久力にこだわりたいなら、カドミウムイエロー、またはビスマスイエローのどちらかを購入してください。

毒性が気になるなら、ビスマスイエローがおすすめです。

今回は国内メーカーのホルベイン社・クサカベ社の油絵具を基準に話をさせてもらいました。

もし、他のメーカーの油絵具を購入する際は、

油絵具のラベルに有るC.I.Nameを参考に黄色の油絵具を購入してください。

C.I.Nameについては下の記事でまとめていますので、よろしくお願いします。

最後までご覧いただきありがとうございました。