『博士、それ象牙多層球ですよ』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『博士、それ象牙多層球ですよ』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

象牙多層球ってなに?

象牙多層球ってどこにあるの?

日本にはあるの?

象牙多層球はどうやって作るの?

などの疑問に答えるような記事にしたいと思います。

それではよろしくお願いします。

『博士、それ象牙多層球ですよ』のモデル

タイトル鏤彫象牙雲龍文套球
作者不明
制作年12〜13世紀
材料/技法茶碗
寸法 
所蔵故宮博物院

『博士、それ象牙多層球ですよ』の元ネタ・モデルは作者名作『鏤彫象牙雲龍文套球』です。

正式な名前は

雕象牙透花雲龍紋套球

で読み方は

ちょうぞうげとうかうんりゅうもんとうきゅう

です。

なんだか少年漫画の必殺技みたいな名前ですね。

現在は故宮博物院に所蔵されています。

故宮博物院はほかにも

翠玉白菜(すいぎょくはくさい)または

翡翠白菜(ひすいはくさい)と呼ばれる

ユニークな彫刻を所蔵しています。

『鏤彫象牙雲龍文套球』ってなに?

『博士、それ象牙多層球ですよ』のモデル・元ネタである『鏤彫象牙雲龍文套球』(以下象牙多層球)は

直径117mmの球体に23層もの層が

重なっています。

それぞれの層が回転することができます。

中国の究極の技術力を駆使した工芸品と言えます。

象牙多層球の作り方は

まず象牙を球体に削り出します。

次に中央へ向かって8つの円錐型の穴を開けます。

そして、中央から順に球体を削り出していきます。

最後に彫刻を施したら完成です。

途方もない時間と技術力が必要ですね。

これについては「象牙と石の彫刻美術館~ジュエルピア~」様のブログに画像付きで

詳しい説明があるのでそちらをご覧ください。

日本ではこの象牙と石の彫刻美術館でたくさんの象牙多層球が見ることができます。

館長が説明してくださっています。

象牙多層球をグーグルで検索すると

象牙多層球が気持ち悪いと言う候補が出てきます。

たしかに集合体恐怖症の方には見ていると気分が悪くなる作品ではありますね。

私も少し「ぞわわっ」としました。

象牙多層球って何のために作られるの?

象牙多層球は中国の縁起物です。

層が多ければ多いほど一族が繁栄するという言い伝えがあるので、あのように層をたくさん重ねているんですね。

『博士、それ象牙多層球ですよ』の登場人物

博士が「未知の生物の骨」を見つけてしまう。

どんな生物だったのだろうか?

毛むくじゃらで砂漠に住んでいる?

目がたくさんの海底生物?

「未知の生物X」の正体を考えます。

羽が伸びて求愛行動?

だけどそれは「象牙多層球ですよ」

とロボは言います。

ロボと博士

ロボと博士はびじゅチューン!『博士、それ象牙多層球ですよ』

のほかにも

歩く泡』では

は町中が泡だらけになっていましたね。

特急三日月宗近』では

車掌として登場しています。

『出会えないりんごとオレンジ』では

アプリのスタンプが彼らになっているので

びじゅチューン!の世界では有名人なのでしょうか。

右下の歌詞係

右下の歌詞係は

秦の時代の4代目の皇帝「康煕帝」(こうきてい)が担当しました。

質素倹約な皇帝で職人の保護もしました。

そのおかげで象牙多層球のような超絶技巧が誕生したわけですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です