みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。
今回はびじゅチューン!『インタビューウィズザムーン』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。
それではよろしくお願いします。
『インタビューウィズザムーン』のモデル
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/12/katurariku.jpg)
建築物名 | 桂離宮(かつらりきゅう) |
設計者 | 不詳 |
竣工 | 元和初年(1615年)頃か |
形式 | 書院造 数寄屋造 |
敷地面積 | 約69,000平方メートル |
所在地 | 日本 京都府京都市 西京区桂御園 |
『インタビューウィズザムーン』の元ネタ・モデルは
京都にある桂離宮(かつらりきゅう)です。
池を中心にぐるっと囲むように
たんさんの建物が建てられており
それらをまとめて桂離宮と呼ばれています。
『桂離宮』は敷地面積69000平方メートルあり
東京ドーム以上の大きさがあります。
桂離宮は何のために建てられたの?
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/08/Portrait_of_Itō_Jakuchū_by_Kubota_Beisen-1.jpg)
『桂離宮(かつらりきゅう)』は天皇の血縁
である八条宮家の別宅として創建されました。
また、桂離宮のある場所が
当時、「桂」という地名で通称されていました。
なので桂にある別宅(離宮)なので、桂離宮なんですね。
桂離宮の設備・様式
桂離宮の建造物はたくさんありますが、
今回はインタビューウィズザムーンで出てきた
- 古書院(こしょいん)
- 松琴亭(しょうきんてい)
- 月波楼(げっぱろう)
- 笑意軒(しょういけん)
を紹介します。
古書院
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2024/01/1083px-Shoin-1024x681.jpg)
古書院は1615年ごろに建設されたと言われる建物です。
入母屋造と呼ばれる
上部から二つに分かれて途中から
四つに分かれる屋根の形をしています。
建物は南東に少しずれており、
これは月の出の方向と一致しているとされています。
また、月見台という台も設置されています。
つまり、月の出を見るために設計された建物だと
考えられます。
建物自体も松の木の柱を使用し、壁は白の漆喰、
建物装飾の一部を省略するなど
シンプルな設計で建てられています。
松琴亭
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2024/01/1080px-Katsura_Rikyu_3263856167-1024x683.jpg)
松琴亭は茅葺(かやぶき)屋根で田舎家風に設計された茶屋です。
茶屋とは今でいうところの休憩所のようなもので
桂離宮の中心にある池をぐるりと回った時の休憩所として
利用されたのではないかと考えられます。
二つの部屋(一の間、二の間)があり、
一の間には水墨画が描かれており
これらは狩野派の作品だとされています。
市松模様の障子が目を引き、
これは白と藍染をした和紙を交互に貼り付けたもので
桂離宮内にみられる斬新なデザインの1つとして挙げられます。
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2024/01/1080px-Katsura_Rikyu_3263851633-1024x683.jpg)
また石炉(せきろ)があります。
室内にありますので
この石炉は体を温めるためのストーブや
温かいものを作るために利用されていることが
考えられます。
この茶屋は冬用の茶屋として設計されたのではないかと
考えられます。
月波楼
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2024/01/1059px-Katsura_Rikyu_3263978063-1024x696.jpg)
月破楼は池の西岸にある茶屋です。
建物名は中国(唐時代)の詩人
白 居易(はく きょい)の『西湖詩』の
「月点波心一顆珠」(月は波心に点じ一顆(ひとつぶ)の珠)
意訳:静かな湖に月が映る、一粒の真珠のように
『西湖詩』より引用
から引用されています。
中央には土間があり、
それを囲むように東に中の間、北に一の間、
西に善組所、そして中の間の手前に口の間があります。
先ほど紹介した松琴亭は冬向きの茶屋ですが、
この月破楼は夏向きの茶屋として設計されています。
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2024/01/718px-Geppa-ro_poteau-681x1024.jpg)
笑意軒
笑意軒は池の南側にある茶屋です。
建物の名前は
中国の詩人李白(りはく)の著書
『山中問答歌』の中にある句
「問余何意栖碧山 笑而不答心自閑」
(余に問ふ何の意ありて碧山に栖むと。笑ひて答えず心自ずから閑かなり)
語訳:ある人が私に「どういうつもりで人里離れた緑の山に籠っているのか」と尋ねた。
私はこういう問いには答えず笑い、私の心はのどかである。
『山中問答歌』より引用
から引用されています。
船着場も併設されているので、
池の船遊びが終わった後に少し休憩する場所として
笑意軒が利用されているように感じます。
『インタビューウィズザムーン』の登場人物
石橋さん
どローカルレポートを担当しているレポーターの石橋さんが登場しました。
石橋さんは『検証、モネの筆』で
筆たちにインタビューしていたり、
初登場しています。
右下の歌詞係
右下の歌詞係は『インタビューウィズザムーン』
のモデルである『桂離宮』に関係のある皇族
智仁親王と智忠親王
だと考えられます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。
そちらも是非ご覧ください。
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