油絵具の緑色の種類と特徴。初心者にオススメの色も紹介。

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回は油絵具に使われる緑色の種類と特徴を紹介したいと思います。

緑色の油絵具ってどれも同じように見えてわからない。

どんな違いがあるの?

結局どの緑色の油絵具を買えばいいの?

という方にオススメの記事です。

では自分にあった緑色の油絵具を一緒に見つけていきましょう。

よろしくお願いします。

色の隣にある、PG18などはC.I.Nameと

言う使用されている顔料の名前です。

C.I.Nameについては記事の後半でリンクを貼っておきます。

参照してください。

緑色の油絵具①ビリジャン(PG18)

ビリジャンは半透明で耐久力の高い油絵具です。

色味は青よりの緑で鮮やかで深い緑が特徴です。

高価なため、ビリジャンと似た色をしてる

ビリジャンヒューという油絵具が販売されています。

色の油絵具②テールベルト(PG23)

テールベルトは半不透明で鈍い緑が

特徴的な緑の油絵具です。

もともと天然の緑色の土が由来の色なので

あたたかみもあります。

鮮やかすぎる色を穏やかにするときに使用します。

私のばあい、人物画を描くときのグリザイユで使用します。

メーカーによってテールベルトの色について考え方が異なるので、好みのテールベルトを見つけてみてください。

緑色の油絵具③フタログリーン(PG7)

フタログリーンは透明で鮮やかな緑です。

透明色なので、混色やグレーズに向いています。

緑色の油絵具④パーマネントグリーンライト

パーマネントグリーンライトは半不透明で

黄色よりの緑です。

半不透明なので混色にむいてます。

若草のような色合いですね。

ホルベインではベンズイミダゾロン イエロー(PY151)とフタログリーン(PG7)を混ぜた油絵具をパーマネントグリーンライトにしています。

緑色の油絵具⑤オキサイドオブクロミウム(PG17)

不透明で力強い緑色の油絵具です。

不透明なので、混色や塗りつぶしに向いています。

私の場合、グレーズをする前の緑の下地として塗る場合があります。

おすすめの緑色の油絵具は?

緑色の油絵具のうち、まず初めに初心者におすすめする色は、

  • ビリジャンヒュー
  • パーマネントグリーンライト

の2色があればよいです。

もし色や、耐久性にこだわりたいなら

ビリジャンヒューをビリジャンにするのがおすすめです。

ビリジャンとパーマネントグリーンライトの2色があれば、幅広い緑の表現ができます。

また、他の色と混ぜるときに、

ビリジャンは青よりなので冷たい色に

パーマネントグリーンライトは黄よりなので温かい色と混色するのに向いています。

この2色の緑の油絵具があれば間違いないです。

まとめ

緑色の油絵具の種類と特徴は

色名(C.I.Name)色味透明性耐久性
ビリジャン(PG18)青よりの緑色半透明高い
テールベルト(PG23)鈍い緑色半不透明良い
フタログリーン(PG7)鮮やかな緑色透明良い
パーマネントグリーンライト明るく鮮やかな緑色半不透明良い
オキサイドオブクロミウム(PG17)鮮やかな緑色不透明高い

という特徴があります。

一番初めに買う緑色の油絵具はビリジャンヒュー、パーマネントグリーンライトの二種類です。

もし色や耐久力にこだわりたいなら、ビリジャンヒューの代わりにビリジャンを購入してください。

今回は国内メーカーのホルベイン社の油絵具を基準に話をさせてもらいました。

もし、他のメーカーの油絵具を購入する際は、

油絵具のラベルに有るC.I.Nameを参考に緑色の油絵具を購入してください。

C.I.Nameについては下の記事でまとめていますので、よろしくお願いします。

最後までご覧いただきありがとうございました。