『火消が来りて笛を吹く』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『火消が来りて笛を吹く』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『火消が来りて笛を吹く』のモデル

タイトル笛を吹く少年
作者エドゥアール・マネ
制作年 1866年
材料/技法 油彩
寸法 161 cm × 97 cm
所蔵 オルセー美術館、パリ

『火消が来りて笛を吹く』の元ネタ・モデルはエドゥアール・マネ作『笛を吹く少年』です。

現在はパリのオルセー美術館に所蔵されています。

この作品は画家エドゥアール・マネが描いたもので、

彼の有名な作品として、『オランピア』や

びじゅチューン!の『人を真似る瓶』のモデル・元ネタでもある『フォリー・ベルジェールのバー』を描きました。

『笛を吹く少年』には何が描かれているの?

『火消が来りて笛を吹く』のモデル・元ネタである『笛を吹く少年』は、

『オランピア』で批判されたゴヤがスペインに逃亡した際に描いたものです。

木製の横笛「ファイフ」を引いている少年が描かれています。

ファイフを引いている様子です。リコーダーの横笛バージョンのようです。

少年はフランスの近衛軍鼓笛隊のマスコット的な存在だと言われています。

背景は西洋絵画では珍しくシンプルにまとめられています。

これは日本の絵(浮世絵や日本画、工芸品)が

当時のブーム(ジャポニズムといわれるもの)で

日本の影響を受けているのではないかと考えられています。

『火消が来りて笛を吹く』の登場人物

少年が笛を吹いています。

もくもくとしたグレーの背景、

少年はどこにいるのでしょうか、

彼はマネ商店街を火から守るため、笛でアラートを鳴らしています。

ジュゾン

『フォリー・ベルジェールのバー』の主役であるバーメイド(ジュゾンがモデルとされている)が登場しています。

『人を真似る瓶』のモデルでもありますね。

右下の歌詞係

右下の歌詞係はベルト・モリゾだと考えられます。

マネの作品である『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』に描かれているモリゾ

かなと思います。

ベルト・モリゾはマネのモデルをつとめていて

マネ作『休息』でもモリゾは描かれています。

マネ商店街

マネ商店街をよく見ると様々な看板がありますよね。

それぞれマネの作品名から引用した単語が並んでいます。

「オランピア」は作品『オランピア』。

「ラティユおやじ」は『ラテュイユ親父の店』。

「フォリーベルジェール」は『フォリー・ベルジェールのバー』。

文字が書けていますが「ベルトモリゾ」は『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』。

「アスパラ」は『アスパラ』。

「草上」は『草上の昼食』の作品名から来ていると考えられます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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