この肖像画をご存知でしょうか。
かなりリアルな肖像画ですよね。
この肖像画は400年以上前にいたとされる
ヤン・ファン・エイクという画家の作品です。
彼の作品は一度は見たことのある方がいるかもしれません。
今回はこの油絵で有名な画家ヤン・ファン・エイク
の生涯と代表作を紹介しようと思います。
それではよろしくお願いします。
ヤン・ファン・エイク
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/565px-Portrait_of_a_Man_in_a_Turban_Jan_van_Eyck_with_frame.jpg)
ヤン・ファン・エイクは、初期フランドル派の画家の一人です。
彼の作品は初期フランドル派の中で最高峰とされ、
油絵具の技法開発に先駆的に取り組んだことでも知られています。
よく「油絵技法の確立者」という言葉で
彼は紹介されることがあります。
肖像画、宗教画、風景画などジャンルを選ばず様々なものを描き、
その技術力は後世の画家たちに影響を与えました。
初期フランドル派とは?
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/syokihurandoruha.jpg)
まず、彼が分類されている
初期フランドルはについて少し紹介します。
初期フランドル派は、
15世紀から16世紀のネーデルラント
(ベルギーやオランダなどの地域)で
発展した絵画作品と、その作者である画家たちが
分類される絵画運動です。
絵画運動が発展するのはだいたい
お金を持った人が画家を支援することで
成り立つのがほとんどです。
初期フランドル派も
画家たちの作品を高く評価する富裕層のパトロン
によって大いに盛り上がり、
その技術が磨かれていきました。
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/hurandorunohatten.jpg)
この地域の裕福な家庭は、
世界で最も高い技術を持つ画家たちに
作品を描いてもらおうとこぞって買い求めました。
とにかく初期フランドル派は
お金持ちが競って高い技術の絵画を注文するし
技術もさらに高まっていくという時代というわけですね。
この時代は、それまでヨーロッパ各地で盛んだった
後期ゴシック様式の絵画とは一線を画すものでした。
初期フランドル派ではものの細部や質感を重視し、
現実をできるだけ忠実に再現しようとしました。
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/565px-Portrait_of_a_Man_in_a_Turban_Jan_van_Eyck_with_frame.jpg)
ヤン・ファン。エイクの自画像でも見られるように
布のしわや質感など空気感よりも
細部へ異常にこだわっていますよね。
初期フランドル派にはヤン・ファン・エイクのほかに
ロベルト・カンピンなども分類されています。
この様式は、後にオランダ写実主義と呼ばれるようになり、
史上最高の芸術運動のひとつに数えられています。
ヤン・ファン・エイクの生涯
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/yanhaneikuno.jpg)
ヤン・ファン・エイクは、
1390年に現在のベルギーの都市マーセイクに生まれた。
初期フランドル派の巨匠として、富裕なパトロンに求められ、
貴族に雇われることも多かったです。
ファン・エイクは若い頃、
ブルゴーニュ公フィリップ善良公の
宮廷画家として仕えました。
その後、ブルゴーニュの他の宮廷人たちにも雇われ、
1425年には宮廷画家となるなど、めきめきと頭角を現します。
ヴァン・エイクの腕前はヨーロッパ中に知れ渡り、
肖像画や宗教画、風景画の制作を依頼されることが多くなります、。
また、弟のフーベルトとともに、新しい油絵具や技法を開発し、
画期的と評価される画風を確立しました。
弟フーベルトとの共作だと考えられる
『ヘントの祭壇画』も有名な絵画作品ですね。
ファン・アイクの油絵の技法は、
画家が作品の細部や写実性を
これまでにない形で表現することを可能にし、
革命的なものでした。
ヤン・ファン・エイクの有名な油絵作品
代表的な作品に、『アルノルフィーニの夫婦肖像』(1434年)、
『宰相ロランの聖母』(1435年)
『受胎告知』(1440年)、
『カノン・ファン・デル・ペーレと聖母子』(1436年)などがあります。
『宰相ロランの聖母』
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/673px-Jan_van_Eyck_070.jpg)
『受胎告知』
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/273px-Annunciation_-_Jan_van_Eyck_-_1434_-_NG_Wash_DC.jpg)
『ファン・デル・パーレの聖母子』
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/599px-La_Madone_au_Chanoine_Van_der_Paele-3.jpg)
『アルノルフィーニの夫婦肖像』
![](https://0plusart.com/wp-content/uploads/2023/01/526px-Van_Eyck_-_Arnolfini_Portrait.jpg)
「アルノルフィーニの夫婦肖像」は
彼の代表作として広く知られており、
初期フランドル派の偉大な絵画のひとつとされています。
ファン・エイクが開拓した新しい油絵技法を
表現した作品として広く認められており、
その素晴らしいディテールとリアリズムは広く賞賛されています。
まとめ
ヤン・ファン・エイクは初期フランドル派の巨匠であり、
歴史上最も影響力のある画家の一人として広く認められています。
彼の革新性は『油絵の技法の開発者』として広く知られ、
その作品は今日でも賞賛されています。
『アルノルフィーニの夫婦肖像』
から『ロラン首相と聖母』まで、
彼の絵画は今後何世紀にもわたって
不朽の芸術品であり続けるでしょう。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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