油絵で有名な画家ヤン・ファン・エイク。油絵技法の開発者と呼ばれた画家

この肖像画をご存知でしょうか。

かなりリアルな肖像画ですよね。

この肖像画は400年以上前にいたとされる

ヤン・ファン・エイクという画家の作品です。

彼の作品は一度は見たことのある方がいるかもしれません。

今回はこの油絵で有名な画家ヤン・ファン・エイク

の生涯と代表作を紹介しようと思います。

それではよろしくお願いします。

ヤン・ファン・エイク

ヤン・ファン・エイクは、初期フランドル派の画家の一人です。

彼の作品は初期フランドル派の中で最高峰とされ、

油絵具の技法開発に先駆的に取り組んだことでも知られています。

よく「油絵技法の確立者」という言葉で

彼は紹介されることがあります。

肖像画、宗教画、風景画などジャンルを選ばず様々なものを描き、

その技術力は後世の画家たちに影響を与えました。

初期フランドル派とは?

まず、彼が分類されている

初期フランドルはについて少し紹介します。

初期フランドル派は、

15世紀から16世紀のネーデルラント

(ベルギーやオランダなどの地域)で

発展した絵画作品と、その作者である画家たちが

分類される絵画運動です。

絵画運動が発展するのはだいたい

お金を持った人が画家を支援することで

成り立つのがほとんどです。

初期フランドル派も

画家たちの作品を高く評価する富裕層のパトロン

によって大いに盛り上がり、

その技術が磨かれていきました。

この地域の裕福な家庭は、

世界で最も高い技術を持つ画家たちに

作品を描いてもらおうとこぞって買い求めました。

とにかく初期フランドル派は

お金持ちが競って高い技術の絵画を注文するし

技術もさらに高まっていくという時代というわけですね。

この時代は、それまでヨーロッパ各地で盛んだった

後期ゴシック様式の絵画とは一線を画すものでした。

初期フランドル派ではものの細部や質感を重視し、

現実をできるだけ忠実に再現しようとしました。

ヤン・ファン。エイクの自画像でも見られるように

布のしわや質感など空気感よりも

細部へ異常にこだわっていますよね。

初期フランドル派にはヤン・ファン・エイクのほかに

ロベルト・カンピンなども分類されています。

この様式は、後にオランダ写実主義と呼ばれるようになり、

史上最高の芸術運動のひとつに数えられています。

ヤン・ファン・エイクの生涯

ヤン・ファン・エイクは、

1390年に現在のベルギーの都市マーセイクに生まれた。

初期フランドル派の巨匠として、富裕なパトロンに求められ、

貴族に雇われることも多かったです。

ファン・エイクは若い頃、

ブルゴーニュ公フィリップ善良公の

宮廷画家として仕えました。

その後、ブルゴーニュの他の宮廷人たちにも雇われ、

1425年には宮廷画家となるなど、めきめきと頭角を現します。

ヴァン・エイクの腕前はヨーロッパ中に知れ渡り、

肖像画や宗教画、風景画の制作を依頼されることが多くなります、。

また、弟のフーベルトとともに、新しい油絵具や技法を開発し、

画期的と評価される画風を確立しました。

弟フーベルトとの共作だと考えられる

『ヘントの祭壇画』も有名な絵画作品ですね。

ファン・アイクの油絵の技法は、

画家が作品の細部や写実性を

これまでにない形で表現することを可能にし、

革命的なものでした。

ヤン・ファン・エイクの有名な油絵作品

代表的な作品に、『アルノルフィーニの夫婦肖像』(1434年)、

『宰相ロランの聖母』(1435年)

『受胎告知』(1440年)、

『カノン・ファン・デル・ペーレと聖母子』(1436年)などがあります。

『宰相ロランの聖母』

『受胎告知』

『ファン・デル・パーレの聖母子』

『アルノルフィーニの夫婦肖像』

「アルノルフィーニの夫婦肖像」は

彼の代表作として広く知られており、

初期フランドル派の偉大な絵画のひとつとされています。

ファン・エイクが開拓した新しい油絵技法を

表現した作品として広く認められており、

その素晴らしいディテールとリアリズムは広く賞賛されています。

まとめ

ヤン・ファン・エイクは初期フランドル派の巨匠であり、

歴史上最も影響力のある画家の一人として広く認められています。

彼の革新性は『油絵の技法の開発者』として広く知られ、

その作品は今日でも賞賛されています。

『アルノルフィーニの夫婦肖像』

から『ロラン首相と聖母』まで、

彼の絵画は今後何世紀にもわたって

不朽の芸術品であり続けるでしょう。

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最後までご覧いただきありがとうございました。