油絵で有名な画家ピーテル・イサークスゾーンを解説・紹介

今回はピーテル・イサークスゾーンについて紹介・解説していこうと思います。

イサークスゾーンの生涯や有名な作品、彼のエピソードまで解説していこうと思います。

それではよろしくお願いします。

ピーテル・イサークスゾーンってどんな画家?

イサークスゾーン作『イエスの洗礼』
名前ピーテル・イサークスゾーン
誕生1569年
死亡1625年9月
代表作『クリスチャン4世』 『少年時代のフレデリク3世』 『集団肖像画』
活躍した時代・運動デンマーク王室宮廷画家

ピーテル・イサークスゾーンは16世紀のデンマークで活躍したヘルシンゲル(デンマーク)出身の画家です。

また、[su_highlight background=”#fbf808″]イサークスゾーンは宮廷画家として活躍[/su_highlight]しました。

宮廷画家ってなに?

宮廷画家とは王様や貴族の依頼に応じて作品を製作する芸術家です。

イサークスゾーンの他にも宮廷画家としては

ティツィアーノやルーベンス、ゴヤなどが有名です。

宮廷画家イサークスゾーンの生涯

誕生

イサークスゾーンは1569年にヘルシンゲル(デンマーク)で誕生します。

父親はオランダの商人で、デンマーク王室を相手に商売をして

後々デンマークの役人となります。

1578年ごろにはアムステルダム(オランダ)にもどります。

画業

彼はアムステルダムの画家コルネリス・ケネルの弟子となり絵を描きました。

その後は、イタリアへ旅し画家のハンス・フォン・アーヘンの弟子になり、絵を学びます。

師匠アーヘンとイタリア、ドイツの各地を旅しながら

各地の貴族たちの肖像画を描きました。

その後は師匠の画家アーヘンは神聖ローマ帝国の皇帝のもとで宮廷画家となり、

イサークスゾーンはオランダに移り住みます。

1593年にはアントウェルペンの女性と結婚します。

オランダに移った後は、クリスチャン4世に招かれ、デンマークに滞在し、

国王の肖像画を描いたり、ローゼンボー城の装飾の絵も描きました。

また、画家活動の他にも、美術品購入の代理人を務めるなど、

デンマーク王室の美術担当部門のような仕事をするようになります。

その後は、アドリアン・ファン・ニウラントや

ヘンドリック・アーフェルカンプなどを教えています。

死亡

彼は1625年に疫病で亡くなります。

ちなみにですが、息子のイサーク・イサークスゾーンも画家になり

父親と同じようにデンマークで働きました。

イサークスゾーンの有名な作品

彼の作品の内有名な作品は『クリスチャン4世』

『少年時代のフレデリク3世』、『集団肖像画』が挙げられます。

クリスチャン4世

クリスチャン4世はイサークスゾーンが

デンマークの宮廷画家であることの何よりの証明になっています。

絵のモデルになったクリスチャン4世はデンマークの王様

60年にわたりデンマークを治めていました。

赤色のベルベットの生地や王冠、鎧など

豪華なものばかりが描かれています。

このように絵画に描かれた場合、ヴァニタスが込められている場合があります。

今回の絵画の場合、その意味が込められている可能性は低いと思います。(そう信じたいですね。)

少年時代のフレデリク3世

これもイサークスゾーンのデンマーク宮廷画家としての

名誉ある作品の1つだと思います。

フレデリク3世は先ほど紹介したクリスチャン4世の息子

後のデンマークの王様です。(姉妹兄弟は彼を合わせて6人います。)

少年時代なのにかなり、りりしい顔で描かれています。

体の小ささと、剣や銃のサイズのアンバランスな感じが可愛いです。

大人になったフレデリク3世は下の画像のようになっています。

なんだか貴族って感じの顔ですね。

背景にあるお城は彼の住んでいた御城でしょうか。

(おそらくコペンハーゲン城ではないかと考えられます。)

集団肖像画

肖像画家であるイサークスゾーンの腕がいかんなく発揮されています。

22人の顔がしっかりと描き分けられています。

集団肖像画とは先ほどのような単体あるいは2~3人ではなく

それ以上の人の顔が描かれた絵画作品のジャンルです。

この集団肖像画は名画の中でも、

『ニコラース・テュルプ博士の解剖学講義』

がこのジャンルとしては有名です。

この作品はNHKのテレビ番組

びじゅチューン!でも使われていましたね。

まとめ

ピーテル・イサークスゾーンは16世紀のデンマークを代表する画家で、

肖像画を描き、それがデンマーク王室に認められ

デンマークの宮廷画家として活躍します。

彼の有名な作品としては

『クリスチャン4世』 、『少年時代のフレデリク3世』、 『集団肖像画』

等が挙げられます。

彼の作品はデンマークの王室のために作られました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ほかにも有名な画家から、マニアックな画家まで紹介していますので、

そちらもご覧ください。