皆さんこんにちは、画家の岩下幸円です。
色彩検定2級に合格したいけど、
学校に行く時間がないし、お金もないから独学でやってみたい。
だけどどんなふうに勉強したらいいのかわからない。
そんな風に思う学生や社会人、会社員の方はいませんか。
自分もその中の一人でした。
僕は会社員をしながら画家をしていているので学校に通う暇がなかったです。
なので色彩検定2級を仕事と画業の合間に独学で勉強しました。
その結果1カ月あれば
独学でも合格することが実証できました!
きっと同じように時間がなくて困っている人もいると思うので
そんな人のためにこの記事を書きます。
この記事を読んで色彩検定2級の独学勉強法の参考になれば幸いです。
それではよろしくお願いします。
結果
僕は2024年度8月(夏季)の色彩検定2級を受けました。
実際会社員が1カ月色彩検定2級を勉強したらどうなるか。
先に結果だけ言えば“合格”でした。
200点満点中196点です。
2問間違えましたが
1カ月勉強したにしてはいい結果だと思います。
(ちょっとくやしいけどまあOK!ということで。)
では具体的な時間や教材、費用について紹介します。
色彩検定の独学に使った時間
勉強に使った時間は
50時間くらいです。
下の表で平日と休日で大体どれくらい勉強したのか一覧にしています。
休日が7日なのは日曜日が色彩検定二級のテスト当日なので、1日少なくなっています。
平日 | 休日 | 合計 | |
日数 | 22日 | 7日 | 29日 |
時間 | 1時間 | 4時間 | 50時間 |
平日は1時間と書いていますが、平均1時間くらいとみてください。
休日も同様に平均して4時間くらい勉強しました。
(休日は8時間やる日もあれば、
1時間チョロチョロっとやって終わった日もあります。
人間だからね。気分のムラがあります。)
調べてみると大体50時間勉強すれば合格する
とネットで書いていました。
僕の肌感覚的にもこれくらいの時間は確保したほうがいいですね。
学生や会社員も無理のないスケジュールかと思います。
基本的に平日・土曜日はテキストの読みこみ、
日曜日に過去問を解くということをしました。
具体的な勉強方法は後で紹介しますね。
では次に色彩検定2級を独学する際に使った教材を紹介します。
使った教材と費用
使った教材とそれらにかかった費用は以下の通りです。
教材名 | 費用 |
色彩検定公式テキスト3級 | 2850円(税込) |
色彩検定公式テキスト2級 | 2970円(税込) |
最短合格!色彩検定2級・3級テキスト&問題集 | 2090円(本体1900+税10%) |
2021年度色彩検定二級三級過去問題集 | 500円程度(中古のため参考価格) |
2022年度色彩検定2級過去問題集 | 1000円程度(中古のため参考価格) |
合計 | 9410円 |
教科書代として10000円くらいを予算にしておくと良いかと思います。
ここに色彩検定2級受講料10000円が入るので
合計で20000円くらい費用がかかります。
※執筆時の価格です。あくまで参考にしてくださいね。
※ここに交通費等が別途必要です。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
色彩検定公式テキス3級&2級
色彩検定2級は色彩検定3級の知識を持っている前提で問題を出してきます。
ですから色彩検定公式テキストは3級と2級両方持っていると安心です。
僕の場合、色彩検定1級を取りたいということもあります。
加えて絵を描くときに色彩について生徒さんに教えるときの参考文献としても使えると思ったので、全部の級を購入しました。
色彩について体系的に書かれており、読み物としてもかなり良書だと思います。
色彩検定1級を目指す人は、購入は必須です。
補足:色彩検定3級は受けないの?
私は不安だから3級からコツコツと受けたいな…
という人がいるかもしれません。
それでもいいですが、
ぶっちゃけ3級勉強してテスト受けるくらいなら
ついでに2級の勉強して
色彩検定2級のテストを受けた方が
3級の知識が新鮮なうちに勉強できるので、
色彩検定2級から受けたほうがいいと考えます。
効率がいいというわけですね。
(色彩検定3級を受ける人を否定しているわけではありません。
あくまで将来的には色彩検定2級、
色彩検定1級まで受けてみたい
と考えている人はという意味です。)
対策テキスト
対策テキストは一冊だけにしました。
ナツメ社から出版されている
『最短合格!色彩検定2級・3級テキスト&問題集 第2版』カラボ色大学・著
です。
購入理由は本のレビューが高いのと、タイトルの力強さにひかれて選びました。
(「最短合格!」なんて書いてあったらねえ。
忙しい社会人、学生にはもってこいじゃあないですか。)
内容も自分にあっていて、わかりやすかったので個人的におすすめです。
(企業案件でもないので、ガチでおすすめしている本です。)
もし書店で購入されるなら、
他の対策テキストと比較して自分に合っているものを購入されるとよいです。
対策テストについては何冊もそろえる必要なないでしょう。
それよりもひとつの対策テキストを徹底的に覚えておくほうが
コスパ、タイパがいいでしょう。
これは新品を購入しました。
最新のテキストの方が、直近のテストに対応していると考えたからです。
あと頑張るぞっ!てモチベーションも上がりますしね。
過去問題集
これはテストになれるために購入しました。
テストの雰囲気や言葉回し、
回答方法もわかるので
過去問題集を解いていれば
テスト当日テンパらず解くことができます。
僕の場合は2021年度と2022年度の過去問題集を購入しました。
一年分で二回分の過去問(色彩検定二級は一年で冬季と夏季の2回)
を解くことができるのでお得感があります。
最低でも一冊は購入しましょう。
費用を抑えたかったのでメルカリやアマゾン、
楽天ブックスで安く売っている中古品を購入しました。
(2021年度、2022年度である理由は安かったためです。)
あくまでテストに慣れるため
の意味合いが強いですのであまりこだわりなく買いました。
注意!
注意してほしいのが、色彩検定2級・3級の公式テキスト改訂が2019年12月にあったので、それ以前の過去問は改定前のテキストを基準にしています。
ですのでそれ以降の過去問の購入をおすすめします。
最短合格!色彩検定2級を独学で勉強する方法
では具体的な勉強方法を紹介します。
勉強方法は
- 対策テキストを一通り読む&解く
- 対策テキストの模擬問題を解く
- 間違えた問題の復習
- 過去問を解く
- 教科書類で振り返る
の5つのステップがあります。
具体的なスケジュール例
この5つのステップを4回やります。
1カ月は4週あるので、1週間で1回行うという具合です。
僕が実施した具体的なスケジュールは以下の通りです。
基本的に
- 平日5日は1~3のステップ(色彩検定対策テキスト勉強)を行う。
- 土曜に過去問を解いて答え合わせと振り返る。
- 日曜日はその週の振り返り、教科書などでの苦手個所の覚えなおし、対策テキストの小テストをするなど
をしました。
最後の週は自分の苦手な分野の教科書を読んだり
対策テキストを読んだり解いたりしてもいいかと思います。
テスト当日は苦手なものを中心に読み込み、
全体をざっと読む。
暗記物を覚える
などをすると良いでしょう。
ではそれぞれのステップを詳しく見ていきます。
1.対策テキストを読む&解く
まず初めに対策テキストを読んで解きました。
これをすることで色彩検定2級ってどんな感じかなというのがざっくりつかめます。
もし問題を間違えた場合、
間違えた理由と対策を考え
該当する場所を読み返すとしっかりと覚えられるのでお勧めです。t
※僕の場合、色彩検定公式テキストを一から読むということを最初したのですが、いかんせん目的もなく読んだので、文字が多く眠くなります。失敗しましたね。
読者の方にはまずは対策テキストでざっくり色彩検定をつかむということをしてほしいです。
2.対策テキストの模擬問題を解く
次に対策テキストの後半にある色彩検定2級の模擬テストを受けてみましょう。
ここでは合格点を狙う必要はありません。
今自分がどんな位置にいるのか。
何を覚えていて何を覚えていないかを知るために受けるものです。
3.間違えた問題の復習
テストを受け終えたら、復習は必ずしましょう。
復習するときには
- 何を間違えたのか
- 何と間違えたのか
- どうして間違えたのか
を頭の中で考えます。
次に回答の解説を読みます。
さらに教科書(公式テキスト)で間違えた個所を読みこみます。
最後に初めて聞く人に自分の言葉で説明する
ということをします。
例えば、
下のような問題があったとします。
【問題】(A)の空欄に当てはまる最も適当なものを1,2,3,4からひとつ選びなさい。 上図(1)をしばらく見続けた後に、図(2)を見続ける。 そうすると図(2)の縦縞と横縞は補色の色に色づいて見える。 このような効果を( A )という。 1:マッカロー効果 2:リープマン効果 3:エーレンシュタイン効果 4:ハレーション
これの答えは分かりますか?
答えは「マッカロー効果」です。
じゃあこの問題を自分は間違えてリープマン効果を選択してしまいます。
この時
・【何を間違えたか】マッカロー効果
・【何と間違えたか】リープマン効果
・【どうして間違えたか】4択のうち2つは違うと分かったんだけどマッカロー効果とリープマン効果が残ってしまった。両方どんな色彩心理か覚えていなかったのでとりあえずそれっぽい名前のリープマン効果にした。
というふうになります。
そうするとマッカロー効果とリープマン効果の
2つの色彩心理を覚えていなかったから間違えたこと
が分かります。
そこでこの二つの色彩心理を教科書で読みこみます。
マッカロー効果は~。
リープマン効果は~。
読み終えたら次は初めて聞く人に自分の言葉で説明をしてみましょう。
マッカロー効果の場合
「マッカロー効果っていうのは
人間の目や脳が色に加えて方向も意識してしているんじゃないか
っていう色彩心理のことなんだ。
例えば
左側に赤と黒の縦縞と緑と黒の横縞の図形があったとするでしょ。
その右隣側に赤と緑の色をぬいた同じしましま図形をおくんだ。
次に、色のついている縞々図形をしばらく見る。
そして右側のしましま図形を見ると
赤のあった縦しまには緑が、
横縞には赤色に色づいて見えるんだよね。
これって結構長い時間色づいて見えるから
色に加えて方向性も目や脳が意識して記憶しているから
色が長い時間維持されていると考えられているんだ。」
という感じです。
(僕の場合、こんな感じで覚えました。)
後は単純に言葉だけ覚えたいなら
「真っ赤(マッカ)でしましまマッカロー」
みたいに語呂合わせで覚える良いです。
4.過去問を解く
1~3までを終えたらいよいよ過去問を解いていきます。
どれくらいの
5.教科書類(公式テキスト)で振り返る
最後の仕上げとして教科書類(公式テキスト)で振り返ります。
対策テキストをやったり過去問を解いたりすると、
自分の苦手な分野が分かると思います。
見つけた苦手な分野を教科書で読み込むと
より高い点数が望めます。
(なんかいい点数取ると楯とか賞状が貰えるらしいですね。)
合格を越え、満点目指して頑張りましょう!
まとめ
ではまとめましょう。
色彩検定2級を独学で合格するには
- 1カ月で50時間勉強時間を確保すること
- 教科書代は合計で10000円程度する
- 平日は対策テキスト、休日は過去問と振り返りをすること
ということでした。
やりかた次第でやればできる!
ということが分かりましたね。
今回色彩検定2級が無事合格したので
色彩検定1級を受験しようと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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