油絵具で肌色の作り方4種類。初心者にも簡単でわかりやすく紹介・解説

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回は油絵具で肌色の作り方を4種類紹介したいと思います。

肌色を混色しよう!

と思っても

どんな色を使っていいのかわからない。

という油絵初心者や独学している方には

ぜひ読んでいただきたいです。

もちろんアクリル絵具や水彩絵具でも活用できる

知識なのでアナログ絵を描く方にも参考になる記事です。

それではよろしくお願いします。

油絵具の肌色の作り方

油絵具ので肌の色を作る方法はいくつかありますが、

  1. 茶+白
  2. 三原色+白
  3. ソーンのパレット
  4. オリジナルパレット

今回はこの4種類を紹介・解説したいと思います。

油絵具で肌色の作り方①茶+白

油絵具で肌色を作るときに一番簡単な方法は茶+白です。

肌色をわかりやすく色に言ってしまえば、

[su_highlight background=”#fbf808″]茶色(鈍いオレンジ色)からうす茶色のグラデーション[/su_highlight]なんですね。

なので、茶色にだんだん白を混ぜていけば、

光の当たっている肌色のトーンを作ることができます。

具体的な油絵具の名前を例に挙げると

  • バーントアンバー(茶)+チタニウムホワイト(白)
  • トランスペアレントレッドオキサイド+チタニウムホワイト
  • バーントシェンナ+チタニウムホワイト+チタニウムホワイト
  • ベネチアンレッド+チタニウムホワイト

などがあります。

簡単に肌色が作れることが一番のメリットなので

とりあえず、肌色を作りたいという初心者には

この油絵具の肌色の作り方がおすすめです。

一方で肌色の幅に限界があるのでどうしても

肌色に深みが出ません。

そこで三原色+白を使った方法を紹介します。

油絵具で肌色の作り方②白+三原色

次の作り方として三原色+白で肌色を作ることができます。

[su_highlight background=”#fbf808″]これが一番基本的な肌色の作り方[/su_highlight]です。

三原色である、赤+青+黄を混ぜた暗い色と、

白を使って色を作ります。

油絵具の三原色の例は

  • ピロールレッド
  • フタロブルー
  • レモンイエローライト

があります。

肌色の作り方として

  1. 赤色と黄色を混ぜてオレンジを作る
  2. オレンジに青を混ぜて茶色を作る
  3. 茶色に白を足して薄茶色(肌色)を作る

という手順ができます。

まず赤と黄色を混ぜて、オレンジをつくります。

そのとき黄色を少し多めに(または赤色を少なめ)

に混ぜるのがコツです。

次にオレンジ色に青色を混ぜて、茶色を作ります。

ほんのちょっとの青を混ぜるのがコツです。

最後に白を混ぜることで薄茶色(肌色)ができます。

白色の量で肌色の色が変化します。

この肌色の作り方の長所は

もし肌色に赤みが欲しい場合赤を加えることで

赤みのある肌色にしたり、

クールな肌色にしたい場合、青を加えることで

青みのある肌色にしたり、

黄みのある肌にしたい場合

黄色を加えることで

黄身のある肌色にしたりと

微妙な肌の色合いを調整することができるので、

肌にこだわり始めたら使用するのがおすすめです。

日本人や中国人などの黄色みのある肌。

黒人の黒々とした肌。

白人の青白い肌。

など様々な表現ができます。

デメリットとしては

混色の理論やコツがわからないと

宇宙人とか魚人のような

とっぴな肌の色もできてしまうので

慣れるのには少し難しい点です。

(それはそれで面白いですが)

水彩絵具で塗る場合は、白の混色ではなく

水の量で調整することができます。

油絵具で肌色の作り方③ソーンのパレット

これはコツがわかると肌色を安定して作ることができます。

アンディシュ・ソーンという画家の自画像を見ると

パレットには白、黄色、赤、黒の4色だけがのせられています。

この画家(アンデシュ・ソーン)は肌色を作る際にはこの4色の油絵具を使い

肌色を表現したと言われています。

混ぜ方は基本と一緒で

赤と黄色を足してオレンジを作ります。

そのオレンジに白や黒を足して

肌色の色合いを作ります。

この肌色の作り方のメリットは、表現できる色の幅を

肌色の範囲だけに集中させるので、

変な色になりづらく、

安定した肌の色が作ることができる点です。

具体的な油絵具の色名として

  • チタニウムホワイト
  • イエローオーカー
  • カドミウムレッド(またはピロールレッド)
  • アイボリーブラック

です。

赤色の油絵具に含まれているカドミウムレッドは毒性があるので

もし気になる方はピロールレッドがおすすめです。

ただこの色の組み合わせの場合、

デメリットとして

青みのある肌色を作るのが苦手です。

そこでそれを補ったパレットが

4つ目のオリジナルパレット

です。

油絵具で肌色の作り方④オリジナルパレット

オリジナルパレットは私自身が個人的に

使いやすいなと思った肌色を作る油絵具のパレットです。

色は

  • バーントアンバー
  • ウルトラマリン
  • チタニウムホワイト
  • イエローオーカー
  • カドミウムレッド(またはピロールレッド)

です。

ソーンのパレットに使われていた黒のかわりに

バーントアンバーとウルトラマリンが入った感じです。

デメリットであった

青みのある肌色を混色してつくることもできますし、

とっぴな肌色になりづらいので、

肌色を安定して作ることができます。

また、思い切り黒を混ぜるわけではないので

深い色合いの黒を作ることができます。

実際私もこのパレットを使って肌色を塗りますが、

コツさえつかめば使いやすいです。

まとめ

肌色は基本的に焦げ茶色~薄茶色の

茶色のグラデーションでできています。

初心者には最初から茶色の油絵具をつかうことがおすすめで

混色に慣れてきた!肌色に拘りたい!

という方には三原色で茶色を作る肌色の作り方がおすすめです。

他にもソーンのパレットやオリジナルパレットで

肌色を作ることができるので

みなさんの作りやすい方法で肌色を混色してくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。