『オフィーリア』はなぜ名画なの?構図で読み解く絵画の魅力

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

ミレイ作『オフィーリア』がありますが、

あれってすごくいいですよね。

だけどなんでいいんだろうって

考えたことはありませんか?

色がいいから?

作品の背景にある物語がいいから?

なんだか神秘的な感じがいいから?

それらがいいのはもちろんですが、

それらに加えて

この作品の構図がいいんじゃないか

と私は思いました。

そこで今回は油絵で有名な作品『オフィーリア』を

構図的に見て名画だという理由を

追求していこうかなと思います。

絵を描いている人はもちろん

絵を楽しんでみたい人も必見です。

それではよろしくお願いします。

『オフィーリア』って何?

作品名オフィーリア
作者ジョン・エヴァレット・ミレー
制作年1852年
技法・素材油彩/キャンバス
寸法76.2cm×111.8cm
所蔵テート・ブリテン

『オフィーリア』という作品をご存知ではない人に

簡単に説明させてもらいます。

油絵の絵画作品『オフィーリア』は

画家のジョン・エヴァレット・ミレー(以下ミレー)が描いた作品です。

この作品にはある悲劇が描かれているのですが、

その話は別記事で紹介しています。

では本題に移りましょう。

『オフィーリア』の構図のここがすごい

油絵で有名な作品『オフィーリア』の

構図をみていくと大まかに5つの点で優れていると

かんがえることができます。

  1. 丸く削れた上の両端
  2. 下の両端にある「ストッパー」
  3. わかりやすい主役
  4. 主軸(しゅじく)
  5. 支軸(しじく)

以上の5点ですね。

他にもあるかとは思いますが、

ここではこの5点を紹介します。

丸く削れた上の両端

いい構図だなと感じる名画や作品の共通点として

鑑賞者が長く見てくれるような工夫がされています。

その工夫の一つとして、端の処理方法です。

画面の端は画面において鑑賞者の目を

引っ張る力があるので、そこを処理する方法がいくつかあります。

『オフィーリア』でも

上の両端を丸いアーチにすることで端に目が持っていかれないようにされています。

下の両端にある「ストッパー」

では下の両端はどうでしょうか。

左下は水辺に自生する植物と

それが写る水面によってガードされています。

一方の右下端は、散った花冠の一部が端っこを守る様に

ストッパーの役割をしています。

分かりやすい主役

『オフィーリア』では、絵をあまり見ていない人でも

一瞬で主役が分かりやすいように工夫されています。

言わずもがなですが、この作品の主役は水辺に浮いている女性

「オフィーリア」の顔です。

ではこの顔がどうして主役だとわかるのでしょうか。

まず一つ目の理由として、脳が人の顔をいち早く見つける点から

彼女の顔が主役であることが分かります。

もう一つはコントラストの差です。

コントラストとは、隣り合った明るい部分と暗い部分の差のことで

この差が大きいとその場所が目立ちます。

では、それを踏まえたうえで彼女の顔を見てみましょう。

画像をモノクロにしてみます。

このように画像をモノクロにすると

彼女の顔と、水面が一番コントラストの差が強いことが分かりますよね。

このことから、コントラストが強い=主役であるということが

誰にでもわかるようにできています。

このコントラストの差が強いところはもう一つありますが、

これも画面内で重要な役割を持っています。

記事の後半で紹介しますので、

最後まで読むとその重要な役割がわかってきます。

主軸

また良い構図の条件ひとつとして、構図の中に流れがあるというのもあります。

言い換えるなら、目線がどう動けばいいのかわかるということです。

画面の大きな流れである主軸は一番目立つところ、

つまりオフィーリアが流れている川であることが分かります。

そして画面の左側には水辺の草、そして倒れかかった木があります。

この二つの要素が、主軸から画面の上へと視線を動かします。

支軸

画面の上にある木の流れに沿うと、今度は白い花が目に留まります。

これがこの作品において重要な役割を果たしています。

この花に線を入れるとこのような流れを持った構図であることが分かります。

実はこの線は主軸である流れにほとんど垂直になるようできているんですね。

このように主軸に対して垂直な線は

構図を支える役割を果たす支軸の役割を果たします。

もし支軸がない場合、横の流ればかりになって

退屈な構図になり、バランスが悪くなります。

この全体の流れに対して、アクセントのような役割を

支軸が持っています。

そして花の下には再び川が流れています。

こうすることで画面全体をぐるりと回ることができます。

このように画面全体に様々な工夫があることで

この『オフィーリア』が名画と言われることが分かると思います。

上の画像ではそのぐるりと回る流れの中に

引き寄せられるような工夫がいくつかありますので、

それをのせておきます。

こうやって見ると色々と工夫されていますね。

黄金比とか分割線は?

こういう絵画の構図の話になると、

黄金比や1/3分割の線に重なっている!

とうものがあると思います。

実際、引こうと思えばいくらでも引けますが

今回はあえてそのようなことは行っていません。

今回は、ちょっと別の視点で構図を見てほしいなと思い

分割線は省略させてもらいました。

最後に

今回は油絵で有名な作品『オフィーリア』を鑑賞しました。

どうして名画と言われるのかを構図で見てみると

また絵画の鑑賞が面白くなるかと思います。

面白いな、勉強になったなと、少しでも心が動いてくだされば幸いです。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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