『書記に必要なギャルの精神』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン！の作品紹介

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン！『書記に必要なギャルの精神』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『書記に必要なギャルの精神』のモデル

『書記に必要なギャルの精神』の

元ネタ・モデルは作者不明の彫刻作品

現在はルーヴル美術館に所蔵されています。

古代のエジプト時代につくられたもので

エジプトにあるサッカラという場所から出土しました。

発見者は考古学者オーギュスト・マリエットです。

『書記座像』って何？

『書記に必要なギャルの精神』のモデル・元ネタである

『書記座像』はエジプトの

書記という仕事をしている人の姿が彫刻されています。

書記というのは現在でいうところの役人です。

ただ単純に文字を書き留めるという仕事ですが、

当時は文字を書くなんて高い知識と技能を持っていた人だけなので

この書記座像のモデルの人はかなりの高級官吏だったことが分かります。

書記座像の体

体は石灰岩で作られており、

その上から赤色を塗ることで肌色を表現しています。

乳首は木製で色を作り分けています。

お腹が少し出ている感じがリアルな人間のようです。

お腹が出ているということで、

食べ物に困らない豊かな生活を送っている

ということも考えられますね。

腰には当時の服装である白い腰巻を付け、

足の上には文字を書き留めるための

パピルスという紙がおかれています。

書記座像の顔

顔はかなりこだわって作られています。

両目の黒目の部分には

水晶がはめ込まれていて

瞳の輝きを物理的に表現しています。

黒目のまわりの白目の部分には

白い岩石であるマグネサイトがはめ込まれています。

さらに外の周りの緑色のフチの部分

には銅がはめ込まれています。

銅といえば１０円玉のように茶色い金属

をイメージすると思いますが、

銅は錆びたりすると緑色になるので、

このような緑色になっています。

これは当時の化粧(風習)を表現しています。

この化粧は古代エジプト時代からずっと行われており、

男性も女性も関係なく使用していました。

元々は目に入ってくる悪魔から目を守る、

目の病気を守る。

という理由がありましたが、

だんだんと女性のおしゃれの要素が高くなります。

現代でいうところのアイラインですかね。

エジプトの壁画にもこのアイラインを見ることができます。

書記座像の手

書記座像の左手にはパピルスが巻いて握りしめられており、

右手には何か持っていたような痕跡があります。

おそらく当時の筆記具である葦(あし)のペンが握られていたのではないかと考えられます。

『書記に必要なギャルの精神』の登場人物

台座に座ったまま出社した書記座像。

まりえは、書記座像の青いアイラインは心の中にギャルの精神が宿っていると考えます。

打ち合わせの時には書記座像はそのすべてを記します。

(部長の難しいニュアンスも含め)

まりえはギャルとは何かを考えます。

ギャルとは愛の徹底で

自分と人を愛しとおすことだと見抜きます。

その愛はナイル川がギャルの精神をはぐくみました。

だけど議事録はヒエログリフです。

まりえはヒエログリフを読みたくて勉強会をします。

アマト、ステラ、スカラベ、偽扉(ギビ)…

沢山の単語を学んでエジプトを感じます。

ここでギャルとは何かまりえは思いつきます。

ギャルとは華の強さであると。

朝になると再び咲くロータスの花

ナイルのたまものである書記座像のカラコン。

だけどヒエログリフは分かりませんでした。

分からないので総務に翻訳ソフトを申請します。

登場したモブキャラクター

『お局のモナリザさん』

で登場したモナリザさん。

『アルルの訳あり物件』や『ひまわりがお掃除しちゃうわよ』

で登場したショートボブの女性写真。

『窓ごしの孔雀明王』

で登場した眼鏡をかけた女性社員。

書記座像が席に座ると

『写楽式洗顔』で登場した

江戸兵衛がいます。

まりえ

びじゅチューン！『初期に必要なギャルの精神』で書記座像を観察していました。

彼女は『地元が快楽の園』では

彼氏とデートしていたり

『通勤フロム山水長巻』

では通勤様子が分かります。

右下の歌詞係

右下の歌詞係は

エジプトの神様『アヌビス』

がモデルだと考えられます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン！』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

『初期に必要なギャルの精神』放送データ・作者情報

放送局：NHK　Eテレ(教育テレビ)

初回放送日：2021年3月24日

作者：井上涼(作詞・作曲・歌・アニメーション)