『挂甲の武人モーメント』の元ネタ・モデルを解説。びじゅチューン!の作品紹介

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岩下幸円(イワシタコウエン)
愛知県在住の芸術家。 独学で絵を学びたい人に役に立つ情報をシェアしています。 色彩検定2級を取得。 小学校教諭一種免許を取得。 寝ている生物(特に猫)が好きです。

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。

今回はびじゅチューン!『新メンバーは空間の鳥』のモデル(元ネタ)を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『挂甲の武人モーメント』のモデル

タイトル挂甲の武人(けいこうのぶじん)
作者不明・群馬県から出土
制作年古墳時代・6世紀
材料/技法土製
寸法高130.4 幅38.6 奥行27.3 重さ30.5㎏
所蔵横浜美術館

『挂甲の武人モーメント』の元ネタ・モデルは

国宝のハニワ『挂甲の武人』です。

現在は東京国立博物館が所蔵しています。

なんともいえないゆるい顔が

かわいらしいですね。

この作品を深掘りしていきましょう。

挂甲の武人のモデル

挂甲の武人とは

挂甲という細長い長方形の金属(小札)

を重ねた防具を身に着けた武人がモデルです。

当時の戦士たちがモデルということですね。

左手には弓、

右手には大刀を持っていると考えられます。

また、背中の靫(ゆぎ)には矢が入っています。

靫は今でいうところの矢筒です。

このような姿をしている人は

身分の高い人がモデルとされています。

ハニワって何のために作られた?

埴輪は古墳の周りに置かれることが多いです。

古墳とは当時の王様が埋葬されている大きなお墓のことです。

じゃあそんな埴輪(ハニワ)って何のためにあるのでしょうか。

いまいちピンときませんよね。

魔除け

一つ目の説としては魔除け

があります。

埴輪にはいろいろな形のものがあります。

その中で馬や甲冑、戦士などをかたどったものは

死者を守る役割を持っていると考えられています。

聖域

また、古墳を囲むように置かれることも多く

これはここの境界線から聖域である

というものを表しています。

日本でいうところの鳥居に似ていますね。

儀式ほか

王位を継ぐための儀式を催すための飾りつけとして

利用されたと考えられます。

他にも、古墳を補強するために設置されていたり

当時の周りの様子が分かるような

犬や鹿、猪、鵜など様々な動物も埴輪で作られています。

ちょうどラスコーの壁画が描かれた理由と似ていますね。

死後のオトモ?

ひとつの説としては

王様とかすごい偉い方が埋葬されるとき

一緒に馬や人などが埋葬されることがあります。

死後、魂の世界で王様にお仕えするためということがあります。

ただそれだと人も、馬もたくさん死んでしまいますので

正直毎回するのは色々とキツイですよね。

そこで、馬や人の代わりにハニワを

作ってそれを一緒に埋葬したというわけですね。

こういうところは兵馬俑(へいばよう)と同じような

考え方なんでしょうか。

※この説に関しては考古学的に否定されていますが

可能性としてここでは記載します。

※奈良時代の人たちが想像して考えた説とされています。

びじゅチューン!『挂甲の武人モーメント』

あらすじ

武人みたいに固まっちゃうときがあるでしょう。

例えば授業中やイベントの

質疑応答タイムで頭が真っ白に。

体はこわばり口は半開きに。

そういう風に固まっちゃうときは

どうすればいいのか。

それなら埴輪が焼きあがるときの時を思い出して!

沢山の仲間と温かい空気。

これなら緊張もほぐれますね。

登場人物

三つ編みの女子高生

今回主演をつとめた三つ編みの女子高生は

平熱でうらめしや』では

お雪と一緒に学校へ登校していたり

『保健室に太陽の塔』では

太陽の塔に相談していました。

右下の歌詞係

右下の歌詞係は

埴輪の一種がモデルと考えられます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

他にも『びじゅチューン!』作品のモデル・元ネタをまとめて紹介しています。

そちらも是非ご覧ください。

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