油彩画の臭いがきつい。匂いの原因と抑え方・消し方

油彩画を描いているときってすごい匂いがしますよね。

あの独特のにおいを抑える(消す)ための方法を紹介したいと思います。

それではお願いします。

油彩画の臭いの原因

油彩画(油彩絵具)のあのツンとする独特の臭い、苦手な方が多いと思います。

私も家族が匂いがきついと言われて、鼻つまみものにされていました。

そもそもじゃああの油彩画の臭いの原因は何でしょうか。

油彩画の臭いの原因は油彩絵具を溶かすときに使用されるテレピンが原因です。

テレピンは揮発性油(きはつせいゆ)と言って時間がたつと

揮発(きはつ)して室内に広がっていきます。

ちょうど水が蒸発するものと一緒です。

テレピンと同じようなものでペトロールがありますが

ペトロールもガソリンや灯油のようなにおいがあります。

油彩画の臭いを消す・抑える方法

では油彩画の臭いを消したり、抑えたりする方法として一体どのようなものがあるのでしょうか。

換気をする

臭いを抑える・消す方法の大前提として、換気を必ずしてください。

テレピンの臭いを長期的に嗅ぎ続けると気持ち悪くなってしまったり

皮膚がアレルギー反応を起こしたりする場合があるので

必ず換気をしましょう。

テレピンの安全な取り扱いについては

テレピンを生産している企業の安全データシート

に詳しく載っています。

私も換気をせず、テレピンやペトロールを使用した時

酔ったような気持ち悪さが出たので、ほんとに換気は必須ですよ。

オドレスペトロールに変える

メジャーな画材メーカーであるHOLBEIN(ホルベイン)から

油彩画独特の臭いを消したオドレスペトロール

という商品があります。

どういうものかと言うと

テレピンと同じように揮発性油であるペトロールから

臭いを無くしたものです。

語源はにおい(Odor)+なくす(less)=無臭(Odorless)のペトロール

から来ているのだと考えられます。

ラベルの「無臭」が心強いです。

臭いは無臭になって抑えられますが、揮発性油(溶剤)ですので換気は必ずしてくださいね。

また、テレピンと比べると、筆さばきや乾燥する時間など(わずかですが)違いがあります。

水で溶ける油彩絵具を使う

最近では水で溶ける油彩絵具が市販されています。

HOLBEIN(ホルベイン)のDuo(デュオ)という商品があります。

揮発性油のテレピンやペトロールの代わりに水で油彩絵具を溶かすことができるので、油彩画の独特な臭いや

意外と高い消耗品のテレピンやペトロールの費用を抑えることができます。

また、子どもやペットがいて安心・安全に油彩絵具を描きたい。

家族から油彩画を描いていると冷たい目で見られる

という方におすすめかと思います。

この記事を描く際に実際に絵を描いてみたのですが

使い心地は油彩画とほとんど変わらず

厚塗りもできますので、一度試してみるも良いかと思います。

まとめ

油彩画の独特の臭いの原因はテレピン(ターペンタイン)です。

テレピンやペトロール、オドレスペトロールを使用するときは必ず換気が必須です。

もし、換気もできないし、ペットや子供がいてより安全にしたい場合は

水に溶けるDuoという水に溶ける油彩絵具がおすすめです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ほかにも絵に関する情報を載せていますので、そちらも是非ご覧ください。