びじゅチューン!『いちご泥棒 大脱走』の元ネタ「いちご泥棒」を解説

いちご泥棒大脱走

みなさんこんにちは、岩下 幸圓(イワシタ コウエン)です。今回はびじゅチューン!『いちご泥棒 大脱走』のモデル『ウィリアム・モリスの壁紙「いちご泥棒」』を紹介したいと思います。

それではよろしくお願いします。

『いちご泥棒大脱走』のモデル『いちご泥棒』について

タイトルいちご泥棒
作者ウィリアム・モリス(デザイン)
制作年1883年
材料/技法テキスタイル/木版、色刷り、インディゴ抜染、木綿
寸法なし
所蔵

『いちご泥棒』は布地にデザインされたデザインの名前です。作者であるウィリアム・モリスはそのデザインを手がけたいわばデザイナーと言えます。

インディゴ抜染と言う、藍(インディゴ)で染めてから後で色を抜く染め方をします。

(染め方については参考にさせていただいたサイト様藍染 KOJI OTA INDIGO WORKSに詳しく掲載されています。)

その上にさらに木版で様々な色をのせていくという工程を行います。

かなり手間のかかっている作品なんですね。

なんでこのような手間のかかることをしたのでしょうか。

それはウィリアム・モリスが行ったある活動があるからです。

ウィリアム・モリス

ウィリアム・モリスは19世紀のイギリスのデザイナーです。デザイナーの他にも思想家や詩人もしていました。

そんな彼が最も精力的に活動したのはアーツ・アンド・クラフツ活動です。

アーツ・アンド・クラフツ活動

産業革命によって日用品などあらゆる製品が安く大量に生産されるようになりました。しかし、その製品はどれも粗悪なものばかりでした。

そこで昔の時代の手仕事に原点回帰して、生活と芸術を一体にすることを主張しました。

そこで起こったのがアーツ・アンドクラフツ活動です。

アーツ・アンド・クラフツ活動では、人の手で高品質な製品を作ろうとしました。

ウィリアム・モリスはモリス商会を設立し、装飾が施された本や、デザインが施されたインテリア製品(家具、壁紙やステンドグラスなど)を生産しました。

結局高級品になってしまい、富裕層だけしか買うことはできなかったため、理念とは外れてしまったため、批判もありました。

しかし生活と芸術を一体化させようとした運動は大きな影響を与え

後のアール・ヌーヴォーが起こりました。エミール・ガレやアルフォンス・ミュシャなどが有名ですね。

エミール・ガレは、『ひとよだけ巡査』のモデルを制作した人です。

このアーツ・アンド・クラフツ活動の中で生まれたのが壁紙『いちご泥棒』になるのです。

まとめ

『いちご泥棒大脱走』のモデル『いちご泥棒』は

ウィリアム・モリスが「人のてで良いものを作ろう」と言うアーツ・アンド・クラフツ活動の中でできた壁紙です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

記事の下にはおまけとして『いちご泥棒大脱走』に登場する人物や小ネタを紹介しております。

そちらも是非ご覧ください。

『いちご泥棒大脱走』の登場人物・小ネタ

2匹の鳥

2匹の鳥は井上涼さんと「DJみそしるとMCごはん」さんが声優を務めていますね。

この二人は『潜入捜査 in ムーラン・ド・ラ・ギャレット』や『洛中洛外シスターズ』でも共演しています。

右下のテロップ係

『いちご泥棒大脱走』の右下にいるのはウィリアム・モリスですね。上記で表示した写真がモデルなのかなと思います。

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